官能小説 【崩れる美貌妻、性奴隷の道】  35    静江の思惑
30代前半  大阪府
1/23 21:35
官能小説 【崩れる美貌妻、性奴隷の道】  35    静江の思惑
真奈美がしばし黙り込むと 静江が口を開いた
「わたし 立夫さんと結婚することになったのよ」
「えーーっ どういうこと?」
再びの驚愕とはこのことだ あまりの衝撃に言葉が出ない

実はね・・真奈美、立夫さんとはね・・
自分がやっている小料理屋に立夫が初めて来た時からのくだりを 全部話した

お前から困っていると相談受けた時 それがあの立夫さんとは夢にも思わなかった
前島 立夫という名前は同じでも まさかまさかの 同姓同名の別人と思ってたのよ 

立夫さんから 電話もらってはじめてわかって 私もびっくりよ
(そんなことがあったのね・・)

真奈美は 立夫の尋常でない執念深さを感じた
母親の肉体までモノにして こうして離婚まで追い込み 
私を取り込むつもりであることを悟った

「あの人はそこまでして私を貶めるつもりだったのね?」
「いえ、それは違う・・あの人はそんなに悪い人じゃないよ あの立夫さんはね
今はすごいお金持ちなのよ 私とあの人と結婚して あんたは、娘として一緒に暮らすんだよ」

「……お金持ち? 何を言ってるのよ、そんな……お母さんに頼んだのは、そんな話やない……」
真奈美は、声を震わせながら言った。
「一緒に暮らすとか……そんな話、聞けません……」
静江は、ため息をついた。
「ほんま、あんたは甘いな」

そう言って、視線を外す。
「それ、ミイラ取りがミイラになってるって言いたいんやろ」
真奈美は、真顔を上げた。
「……あたし、お母さんに頼んだのは そんなつもりやなかったのよ。一緒に暮らすなんて……考えたことも……」
「おまえな」

静江の声が、急に強くなった。
「何を、わがまま言うてるんや」その一言で、空気が変わった。
「英一さんとは、もう終わったのや。あっちの親も、離婚や言うてる。戻る場所、もうないんやで」

真奈美は、言葉を失った。
「それにや」静江は、畳みかける。
「今さら、私も立夫さんも捨てて、どこか行く当てでもあるんかい?」問いかけではなかった。突きつけだった。
「仕事は?金は?住むとこは?」

一つ一つ、逃げ道を塞ぐ。「世間はな、離婚した女に、そんな優しない」

静江は、少し声を落とした。みんな一緒に住んだら 屋根もある。ご飯もある。守ってくれる人もおる」

守る、という言葉が、ひどく重く響いた。
静江は完全に立夫の意のままになっていると 真奈美は思った

「それとも何か?」静江は、真奈美をまっすぐ見た。「このまま、一人で生きていけるとでも思ってるんか」真奈美は、唇を噛みしめた。

反論しようとしても、言葉が出てこない。

「……あんたはな」静江は、ゆっくりと言った。

「一人では、生きていけへん」それは、母親の断言だった。

「だから 娘として。家族として 立夫さんとともに暮らすのや」
真奈美の胸の奥で、何かが、静かに折れた。

――助けを求めたはずやった。
部屋の中は、しんと静まり返る。

真奈美は、俯いたまま、小さく息を吐いた。真奈美は、絶望のどん底に突き落とされた。
だが、その足元で、母親はすでに別の夢を見ていた。

静江は静江なりに必死だった。長年くすぶらせてきた商売の夢。狭くて薄暗い店を抜け出し、
もう一度、人生をやり直せるという幻想。
――立夫さんは、その扉を開く鍵や。

そう信じ込んでいた。
「同棲ぐらい、なんや 呑ませなあかん」
静江は、心の中でそう繰り返した。

「ここまで来て、全部を台無しにするわけにはいかへん」
真奈美が泣こうが、拒もうが、それは通過点に過ぎない。

いずれ、慣れる。

いずれ、理解する。

いずれ、感謝する。

そう思い込むことで、

静江は自分を納得させていった。
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