【半グレ銀行マンの野望】 2 誠実を装う
やがて、病院の自動ドアが開き、白衣を脱いだますみが出てきた。コートを羽織り、マフラーで首を巻いている。
仕事中より少し柔らかく見えた。立夫は立ち上がり、笑顔で手を振った。
「海棠さん! 来てくれたんですね。ありがとうございます。本当に待ってました」
ますみは軽く会釈し、足を止めた。目が少し泳いでいる。
「……本当に来ちゃいました。変な人じゃないかと思って、迷ったんですけど……」
「変な人ですよ、僕。いきなり声かけて、デートみたいな誘い方しちゃうんですから。
でも、本気なんです。僕 前島 立夫って言います。最近この街に越してきたばっかりで、仕事もフリーのライターみたいなことやってるんですけど
……まあ、最近はちょっと落ち込んでて」
立夫はわざと自嘲的に笑った。共通点を作り出す作戦だ。
村木から聞いた鬱の話に寄り添うふりをして、心を開かせる。フリーのライターという設定は、事前に考えていたカバーストーリーだ。
曖昧で、追求されにくい。
ますみはコートを抱え直し、茫洋と答えた。
「……落ち込んでるの? 私も、最近そんな感じなんです。仕事が忙しくて、疲れちゃって……」
「わかるよ、それ。僕も仕事で失敗続きで、ここに逃げてきたみたいなもんで。誰も知り合いがいなくて、孤独なんだよね。
海棠さんみたいな優しそうな人に会えて、救われた気分」
彼は自然に隣を歩き出し、近くのカフェを提案した。ますみは少し躊躇したが、結局ついてきた。
カフェに入り、ホットコーヒーを注文する。席に座ると、ますみの表情が少し和らいだ。
「僕の話、聞いてくれます? 実はフリーランスの仕事でミスしちゃって、遠くに飛ばされた気分なんですよ。
ますみはカップを両手で温めながら、ぽつりと呟いた。
「……私も、東京からここに来たんです。鬱がひどくなって、環境を変えようと思って。
父親のコネでこの病院に……でも、毎日が辛くて」
(来たぜ、核心に触れた)立夫は内心で拳を握った。優しく頷き、目を合わせた。
「大変だね。でも、一人で抱え込まないで。僕でよかったら、話聞くよ。似たような境遇だし、支え合えるかも」
ますみは目を伏せ、頰を赤らめた。拒絶の気配は薄れ、代わりに信頼の芽が覗いていた。
立夫は心の中でほくそ笑んだ。
外はすっかり暗くなり、二人はカフェを後にした。別れ際、立夫は連絡先を交換しようと提案した。ますみは迷った末、スマホを取り出した。
「また、話聞かせてくれますか?」
彼女の声は小さかったが、確かな温かみがあった。立夫は頷き、夜の街に消えていく彼女の背中を見送った。
その夜、立夫はアパートに戻り、常務の情報をネットで調べ始めた。ここまではすべては計画通り——いや、それ以上だ。
普通の誠実な男を装い デートを重ねていく 飲食から 映画 と 会話を絶やさず話題を豊富に そういうのは前島にとって 朝飯前だ
女扱いも慣れている・・次第にますみは傾斜してきた 心を許してきたのだ・・女は警戒をといてきたってことだ
そうなるとこちらのペース 笑わせるのだ 女は笑いに弱い 立夫のジョークは大笑いさせるまでになった
そこて゛さりげなく聞いた
「ますみさん今まで男性は?」
「私、お付き合いした人はいません」・・と視線を落とした
(そうか・・ますみはきっと処女だとにらんだ)
「私ブスだし 臆病だし 暗いし 誰も声掛けなんてなかったんですよ」とポツリ
「そんなことありませんよ 君はかわいいし」というと
「あはは お上手ね お世辞でもうれしいです」 と笑った
「お仕事ってどんな?整形って?」 と
「いろんなことしてます 内科もかねてますよ きょうはね 若い女の子を浣腸してやりました すごく恥ずかしがって なんか私がされてるようで」 (^.^)・・
(おっ!これは・・なぞかけか、 それとも 誘いか・・)
思わぬ 反応に きっかけになるかもという予感が・・
つづく
コメント
2/3 18:21
4. >>3 風来坊さん
ありがとうございます いろいろ楽しませてもらっています(^.^)
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2/3 17:50
3. 新バージョンも楽しみですね(^O^)
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2/3 16:42
2. >>1 Sans de vistaさん
ありがとうございます(笑)
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2/3 16:29
1. 立夫w
なんか好き^ - ^
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