私達には、息子なんていません[涙]
50代前半  熊本県
2018/04/30 11:44
私達には、息子なんていません[涙]
[あっかんべー][指でOK]



生活を一変させた熊本地震から、早2年経ちました



でも


忘れる事は出来ませんね・・あの日の事は




4月16日、午前1時20分


熊本は、2日前に起きた前震に続き2度目の震度7の本震に見舞われます


殆んどの人達が眠りについていて、この世が終わるんじゃないかと思える程の、激しい揺れで目を覚まし恐怖した夜でした


電気・水道、ライフライン全てがストップし、真っ暗な闇に包まれた街


真っ暗な街に鳴り響く、何台もの緊急車両のサイレン


上空を飛び回る、何十機ものヘリコプターのプロペラ音



不気味に、何度も発生する余震と人々の悲鳴


まさに、地獄絵図といえる光景でした



それは、阿蘇を離れ熊本市内に住んでいる、友達の誠司君も一緒でした



誠司君は、荒れ狂う激しい地震の中でも、阿蘇に住む年老いた両親の事が一番心配だったそうです



そんな中、誠司君は阿蘇に帰る決心をするのでした



余震の合間に、傾いたアパートに入り冷蔵庫にあった食料を持ち出し、両親のいる阿蘇へと車を走らせます



道路は、あっちこち崩壊して大変だったそうです


それでも、阿蘇市までもう少しの所まで来ました



ところが、地震で道路のアスファルトが盛り上がってて、これ以上進めません


車を降り、盛り上がったアスファルトの上に乗り、飛び跳ねてみたが、状況は変わりません



仕方なく、我慢していたオシッコをしながら考える事にします



気持ち良く立ちションする誠司君



その時でした



震度5の大きな余震が起きたのです、立ちションの最中の誠司君は、大きく揺らされたのです



気がつけば、履いていたズボンはビチョビチョになっています



頭に血がのぼった誠司



再び、ズボンを脱ぐと盛り上がったアスファルトの上で飛び跳ねます



すると


パラパラ、パラパラ・・聞いた事がない音が聞こえます



音が聞こえる上空を見ると、一機のヘリコプターが誠司君の上で旋回していました



誠司君は、鬼の形相で


『来るな~あっちへ行け~見世物じゃねーぞ』


そう怒鳴り、ヘリコプターを追い返したそうです



そして、少し冷静になる誠司君・・



車の中で、待機する事にします、お腹も減っています



そこで、バックに入れた食料を取り出すと、冷凍餃子2パックしかありません



当然、フライパンもデンジもありません、ていうか電気もガスもあるわけありません



腹が減っていた誠司君は、考えに考えライターの火で餃子を炙り飢えを凌いだそうです



そして、翌朝まで車の中で睡眠を摂るのでした



次の日は、もっと大変でした


また、激しい余震で目を覚ました誠司君・・お腹の不調に気付きます



この日は、激しい余震と腹痛に悩まされます



とりあえず、パンツを脱ぎ道端でウンコする事にします



周りの道路は損壊し、車どころか人の気配すら全くない状況でした


安心して、道端に座り用を足していると・・



パラパラ、パラパラ、パラパラ・・聞き覚えのある音が上空から聞こえます



用を足しながら、上空を見るとヘリコプター4機が、誠司君の真上を旋回しています



立ち上がった誠司君、再び・・


『来るな~あっちへ行け~見世物じゃねーぞ』



鬼の形相で叫ぶものの、ヘリコプター1機が着陸



誠司君は、自衛隊の保護を受けられたのです



隊員の人に食料と水をもらい、パンツを履いて熊本市内へ帰るよう促されたのでした



その後、誠司君は熊本市内の避難所に避難する事が出来ました



俺が、この事を聞かされたのは3日後の事です



電話で、この出来事と誠司君の無事を確認した俺は、避難所にいる誠司君の両親に会い報告しました


すると、誠司君の両親は・・



『私達に、息子なんてはいません』



・・・・・・・・そう言い切られました










2年前に起きた熊本の大地震、現在だいぶ落ち着いて、平穏な生活に戻りつつあります


まだまだ、たくさんの問題は残ってはいますが、皆元気で生活出来ています



心配してくれた皆さん、本当にありがとうございました






コメントする

コメント

40代前半  東京都

2018/04/30 17:30

8. 誠司くんの脳みそを揺さぶると 更に凄い人になるんだね~

50代前半  宮城県

2018/04/30 15:25

7. どこまでが本当の話なのか、、、?

形あるものは少しずつ直ってきてるけど、心の傷が中々きえないよね。

早く平穏な日々になりますように。

50代前半  熊本県

2018/04/30 12:57

6.  >>5 冬美さん

忘れてはいけないけど、思い出したくない
・・すごく分かる気がします

妹が益城だったんで、やはり全壊で借金して家を建てる予定だと聞いています

それに、家を建てる目処さえつかず仮設住宅にいる人達もたくさんいるし

道路が完全じゃないから、観光客が減って、仕事が減った人達も多い

まだまだですよね

50代前半  熊本県

2018/04/30 12:36

5. 私の家も全壊でした。

たまたま、私の知人の家に被害が無かったので、そこに家族で身を寄せました。

1000万円借り入れして小さな家を建てました。

低金利だったとはいえ、借金は借金!返済しなければなりません。

地震が無かったら・・・。と考えてしまいます。

熊本地震は忘れてはいけないけど、思い出したくありません。

50代前半  熊本県

2018/04/30 12:33

4.  >>3 サンタさん

誠司君の両親は、避難所でたらふく食料と水をせしめて、全く被害のなかった自宅でのんびり生活してます

馬鹿な息子がいるから死ねないが口癖です

この先も、死なないじゃないかな
(・_・;

60代半ば  山口県

2018/04/30 12:23

3. カズさんこんにちは(^o^)ハハハ誠二くんの両親は何処に?

50代前半  熊本県

2018/04/30 12:11

2.  >>1 チヌ丸さん

こんにちは[わーい(嬉しい顔)]

仕方ないなぁ~、では本物の誠司君をチヌさんとこに送りましょう

釣りの餌にでも使ってもらえれば幸いです

70代以上  香川県

2018/04/30 12:05

1. こんにちは(≧∇≦)

大変でしたよね(´д`|||)

誠司君はカズさんだった、、とはビックリしました。
お大事になさって下さいね(*^^*ゞ

…━…━…━…

無料会員登録はコチラ

…━…━…━…