このお話は僕が東京に来て10年、通い詰めた立食い蕎麦屋でのお話。
このお蕎麦屋さんは、関西人である僕の『そば』の概念を変えてくれたお店。
東京のそばはだしが真っ黒で、塩辛いイメージだったのが、確かに色は黒いのだが、あっさり出汁まで頂けるおみせ。とにかく美味い!
蕎麦もしっかりとした十割蕎麦で、速攻ファンになりました。
店員さんも頑固オヤジと豪傑オバちゃんのシフト制で、昼間はオバちゃんが汗を拭き拭き蕎麦をだしてます。
この店のもう一つの特長は、天ぷらのバリエーションが豊富なこと。
さつまいも、レンコン、インゲン豆、春菊を始め、海老や魚、野菜かき揚げも大きい。
お昼は並ぶので、昼は11時半前に行くと、いつもお昼用の天ぷらを揚げている光景に出くわします。
その日は、お客さんからの帰り、11時過ぎだったので、今日は蕎麦屋に行こうということで、立ち寄りました。
いつもの様に、オバちゃんが首にタオルを掛け、汗を拭きながら天ぷらを揚げています。
び『オバちゃん、まいど!』
関西人の挨拶です。
オ『あれ?今日は早いね!』
び『そやねん!今日は揚げたての天ぷらを食べに来たんや。』
オ『そうなんだ。まだ揃ってないけど。』
び『あー!ええよ。あがってる天ぷら2枚乗せてくれたら!』
オ『わかった!ちょっとまってねー。』
ここのオバちゃんはお昼時は決まってサービスしてくれます。
オ『はい!お待ちどうさま。今日はさつまいもと春菊にしておいたよ!あと、あたしの気持ち
️』と言いながら、キスの天ぷらが。。。
あのー。すみませんが。どのように理解すれば宜しいのでしょうか。。。とも言い出せず。。。
『あったかいキス
️』を真っ先に頂きましたとさ。