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『日本人の誇り』文:三島由紀夫
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一歩日本の外に出ると、多かれ少かれ、日本人は愛国者になる。
先ごろハンブルクの港に、日本船が日の丸を翻して入って来るのを見て、私は感激のあまり夢中でハンカチを振りまわした。
「ああ、オレもいざとなればあそこへ帰れるのだな」
という安心感を持つ。
私は巣を持たない鳥であるより、巣を持った鳥であるほうがよい。
私は十一世紀に源氏物語のような小説が書かれたことを誇りに思う。
中世の能楽を、武士道を誇りに思う。
日露戦争を戦った軍人の高潔な心情と、今次大戦の特攻隊を誇りに思う。
すべての日本人の繊細優美な感受性と、勇敢な気性との、たぐいまれな結合を誇りに思う。
この相反する二つのものが、かくも見事に一つの人格に統合された民族は稀である。
われわれの誇りとするところのものの構成要素は、しばしば、われわれの恥とするところのものの構成要素と同じなのである。
きわめて自意識の強い国民である日本人が、恥と誇りとの間をヒステリックに往復するのは、理由のないことではない。
だからまた、私は日本人の感情に溺れやすい熱狂的な気質を誇りに思う。
決して自己に満足しない絶えざる焦燥と、その焦燥に負けない楽天性とを誇りに思う。
どこかになお、「ノーブル・サベッジ(高貴なる野蛮人)」の面影を残していることを誇りに思う。
絶えず劣等感に責められるほどに敏感なその自意識を誇りに思う。
これらを日本人の恥と思う日本人がいても、そんなことは一向に構わないのである。
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平成23年3月11日
彼はどう感じ
どう考えたであろうか?
私は知りたい
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1:20110311
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2:前よりいい町にしてやる
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3:大笑いできるその日まで