『さくら道』金沢~名古屋 270キロ 「太平洋と日本海を桜で結ぼう」
60代前半  石川県
2013/04/05 9:06
『さくら道』金沢~名古屋 270キロ 「太平洋と日本海を桜で結ぼう」
『この地球の上に、天の川のような美しい花の星座をつくりたい。

花を見る心がひとつになって、人々が仲よく暮らせるように』


佐藤良二





国道156号線、別名 「さくら道」 にはかつて、この道の上を走る路線バスが存在していました

名前を 「国鉄(JR)バス名金線」 と言い、その名前にある通り名古屋と金沢を結ぶ路線でした




太平洋に面する名古屋市と、本州を縦断して日本海に面する金沢市を結ぶ路線であり

距離にして約270km、停留所数は150を超えるという路線バスとして、当時は日本国内の最長路線だったそうです

(この路線は2002年に廃止されています)




佐藤良二さんはこのバスの車掌でした

ある時佐藤さんはバスが走る路線脇に立つ 「荘川桜」 に取りすがって泣く老婆の姿を見ます




「荘川桜」 とは、日本初の大規模ロツクフィル式ダムの 「御母衣ダム」 の底に水没した村から、現在の国道156号線沿い御母衣湖畔に移植された巨大な桜の老木のこと




老婆は 「移植しても枯れる」 と言われていた荘川桜が、見事な花を咲かせるようになったことに感極まって泣いていたのです

桜の花にこれほど人の心を動かす力があることを知った佐藤さんは 「太平洋と日本海を桜でつなごう」 と思い立ちます


そして

佐藤さんは名古屋と金沢を結ぶ路線沿いを中心に、12年間で2000本の桜を植え続け

昭和52年に47歳で亡くなられます




佐藤さんの功績はNHKの中部地方ローカル番組で紹介されて、やがて全国ネットでドラマも放送され、映画化もされています



「さくら道」 と言うタイトルで書籍化もされました


この 「さくら道」 を紐解くとき

佐藤さんの行ったことが必ずしも世間一般の感覚をもって賞賛される性質のものではないことに気がつきます


桜を一人植え続けると言う行為は、少なからず家族の犠牲の上に成り立ち

周囲からは半信半疑で見られていたようです



それでもなお、12年間全うした佐藤さんの意志と行動には

善悪や是非と言ったものを超えた尊いものであると感じました



これは後に残るさくら道も物語っていると思います



■JR中央本線千種駅前(名古屋市千種区)の1号桜は、当時この場所にあった国鉄バス名古屋営業所に植えられた。 後に、名古屋営業所は現在の名古屋市中川区に移転し、1号桜も建物とともに移植されたが、残念ながらこれは根付くことができず枯死した。


■岐阜県大野郡荘川村大字海上
荘川桜
現在は二本一揃いで御母衣(ダム)湖の脇に植えられている。 元々はダムの底に水没した照蓮寺と光輪寺という二つの寺の境内に別々に立っていたもの。

樹齢は450年を数え、樹種はエドヒガン


■石川県金沢市、金沢城・石川門を望む兼六園。金沢は名金線の終点であり、また起点でもある。

その金沢を象徴する兼六園に植えられた桜は、名古屋城に植えられた1000号桜と同じく特別な意味合いの込められた桜なのだろう。

兼六園には1500号桜が植えらている



この兼六園一帯には多くの桜が植えられていて、春の開花シーズンともなれば兼六園は無料解放され、花見の名所として賑います

今年は例年より開花が2週間ほど早く、既に1500号桜の周辺には桜色のトンネルが現れていました





私は去年、この「さくら道」を、兼六園を始発として、GWに車で走破しましたが

ちょうど、金沢から南下した桜前線と、 名古屋から北上した桜前線が御母衣湖の辺りで交差し


二本の巨大な荘川桜はまさに満開
神々しいまでに見事な荘川桜の姿に感動しました



荘川桜は、見に行くというより、逢いに行く感覚ですね




[毎年4月末には、このさくら道270キロを走破するネイチャーマラソンも行われています]

■参考文献

『新訂版・さくら道―太平洋と日本海を桜で結ぼう』中村儀明、1994年、風媒社
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コメント

60代後半  富山県

2013/04/05 11:58

1.  まいどはや[桜] ぼーちゃん、まさに私は156号線を通勤してます。近くでは福光の小矢部川沿いが綺麗です。そろそろ七部分咲きかな[桜][桜]明日明後日見てこょう。156号線は所により命がイチコロ線共地元では言われる。飛ばす人有り、田舎と言えど危ない[!!] [桜] おっと余談でした〓[桜][桜][桜][桜][桜][桜][桜]

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