東海新報『世迷言』ほか
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世迷言
☆★☆★2014年05月10日付
おやどこかで見たような光景だなと思ったが、すぐ合点が行った。漁船と公船との違いはあるが、相手が誰であろうと体当たりして来るこの国のやり方をここでしっかりとわきまえておく重要性を知らされる一場面だった
▼南シナ海波高し―ベトナムの巡視船に後方から迫ってきて体当たりする中国海警局の艦船。南シナ海西沙諸島の海域で中国が石油を掘削していることに抗議のため監視していたベトナムの巡視船を放水などで追い払おうとしていた中国海警のこの有無を言わさぬ実力行使は、領有権など話し合いで解決する種類のものではないことを満天下に示した
▼哀れベトナム船は舷側を壊され乗員6人が負傷したという。テレビに映った中国の艦船には艦橋に「中国海警」の文字がはっきりと読み取れるから、相手が公船であろうと放水もいとわぬ基本ルールの無視はさておき、目的のためには手段を選ばない国家方針が末端まで行き渡っていることが証明された形だ
▼南シナ海では中国、ベトナム、フィリピンなどの領有権が複雑に絡み合っているが、1974年以降、中国が西沙諸島を実効支配しさらにフィリピンの排他的経済水域内にあるスカボロー礁もその版図に含めたため、こうした海域では中国との衝突が絶えない。例の「尖閣ビデオ」をほうふつとさせる中国海警の体当たりはその「投影」か
▼「話せば分かる!」は、明治新政府誕生以来わが国の伝統的社交・外交術だが、自国の利益のためなら「問答無用」という国もあることを知っておこう。
☆★☆★2014年05月17日付
「まさかの時の友こそ真の友」と教えられて育ってきた。英語の格言でも「必要な時の友は実の友」とあるから洋の東西を問わず、これは真理であろう。国際的にもそれは同じで、互恵という友情を大切にするなら集団的自衛権の肯定になんのためらいが必要だろうか?
▼憲法の解釈をめぐって集団的自衛権まで否定する国があるなど世界は信じまい。だがその例外が実際にあり、それが日本なのである。紛争地域にPKOとして自衛隊が派遣され一緒に行動していた他の部隊が武装勢力から攻撃されても、憲法の縛りによってそれを助けることはできないというのは情けないという以前に国家としては失格だろう
▼自衛隊は英語で「セルフ(自己)・ディフェンス(防衛)・フォース(部隊)」と言うが、他国からはセルフではなく「セルフィッシュ(利己的)」とヤユされるというのは屈辱というものである。人間も国も卑怯未練であってはならない
▼そもそも憲法というものは国と国民のためにあるものであり、いくら平和憲法でもそれだけで国の安全は守られない。そこで米国との間に結ばれた安全保障条約が事実上の抑止力となって今日まで平和が保たれてきたのも事実である
▼集団的自衛権の行使が容認されれば「戦争ができる国になる」と為にする批判があるが、誰が戦争など好むだろう。それでもその行使はまさに「まさか」の時だけに容認を認めるという「約束」をきちんと守り、その判断と責任とは政権の鼎の軽重を問われるようなものにすることだろう。
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戦争の恐怖は語るのに侵略される脅威は語らない。
平和は語るのに侵略の脅威に戦って得る平和(自由と独立)と侵略されて侵略者から施される(弾圧と民族浄化)悲惨な平和の違いには触れないし語らない。
今現実に起こりえる可能性の低い(米国が攻撃されて日本が参戦及び海外派遣の)話ばかりして今最も起こりうる可能性の高い中国の尖閣・沖縄侵略、その有事において攻撃を受けた時、日本が同盟国との集団的自衛権で助け合いができる部分には触れない。
それが昨今、改憲・集団的自衛権で「戦争ができる国になる」云々という者達の主張のおかしなところ…
コメント
2014/05/18 11:46
1. ならず者国家に対策できることは良いですが、
小さいならず者国家にアメリカが加担した場合に日本は助けないといけなくなるのかが心配なんです(>_<)
小さいならず者国家のために自衛隊の人が負傷したりは良くないです。
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