【小ネタ】山古志村であったこと
60代前半  石川県
2015/01/17 20:44
【小ネタ】山古志村であったこと
山古志村の中学校

村長はそこにいた。




半分崩れかけた校庭は、チヌーク1機かブラックホーク3機の同時降着がやっと。



「隣の小学校に避難民がいますが、とても余震に持ちこたえられません。 ぜひ、村民を長岡市に連れていってください」


村長の要請に、連隊長は無線で県庁TACにいる旅団長へ。



旅団長は苦渋の判断

とても旅団のヘリを回す余裕はない……



そこへ、1機の大型ヘリが。


海上保安庁か航空自衛隊か。



「あれに頼んでみましょう」
駆け出す隊員

ヘリパイは、快諾



任務はないが、とにかくここへ向かえとのことだったらしい。



現場での省庁を超えた統合作戦

小学校の避難民は、無事にピストンで空輸された。



村役場の職員が徒歩で報告

山向こうの小学校にも避難民がいる。

しかも病人や高齢者が…




村長の要請で、連隊長がまたも無線でヘリの要請



飛行隊長の判断

ヘリは、ある。

が、地積と植生が邪魔をしてとても夜間着陸は出来ない。



村長がすがる。

せめて

病人だけでも…



ヘリパイは、全員昼間の任務で疲労困憊、とてもそんな微妙な夜間着陸はできそうにない。



「1回だけ、着陸を試みてみます。 もし、危険だと判断したら引き返します」

飛行隊長自らが操縦桿を握ってやってきた。




連隊長が現場確認

村長が村民への説明のために同乗



「村民は、かなり不安がっています。 できれば全員、せめて病人や高齢者の7~8人だけでも」

村長が暗いヘリの中ですがる…




「あっ!」

明るい。



小学校の校庭付近がまばゆい明かりに包まれている。

「これなら行けます。

ピストンで全員輸送します」



飛行隊長は決心する。

地上では、ヘリのために避難民が明かりをつけていた。



小学校にあった盆踊りに使うライトを発電機を回していたのだ。



「よかった…」


村長は、胸をなでおろした。



そして

山古志村全村民ヘリボン避難作戦は、夜明けとともに海上・航空・海保等のヘリにより続けられた…
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