日本の着実な一歩
4月29日(日本時間30日)、安倍総理が日本の総理大臣として初めて、米上下両院合同会議で演説しました。
これまでにフランス、イギリス、イスラエルなどは8回の演説を行っていて、韓国が6回。
大戦ではユダヤ人をホロコーストで大量虐殺した敗戦国ドイツでさえ、多くのユダヤ系市民が暮らす米国の合同会議で5回もの演説を行っています。
ナチスに全ての戦争責任を被せた日本と同じ敗戦国のドイツ。
そして、日本に全ての責任を被せ、なおかつひどい嘘と言いががりで日本を貶める寄生国家の名前があることに興醒めします。
とはいえ、日本の総理大臣が米議会で演説するのは、1961年6月の池田勇人以来実に54年ぶり。
これまで日本の親米政権は、日米安保改定の「岸政権」、日本を米国の不沈空母と称した「中曽根政権」。
そして、ブッシュJr.と親密な関係を結び、中東の紛争に自衛隊を派遣し汗を流した「小泉政権」などがありましたが、誰一人として合同会議の場に立つことはありませんでした。
小泉純一郎ですら、度重なる靖國神社参拝のために演説を許されなかったといいます。
1年前のオバマ来日は、大統領の国賓としての来日でありながら、非礼にも夫人は同伴せず… 尖閣には干渉…
これが戦後日米間の距離の現実でした。
今回の合同会議での演説は、安倍総理が米共和党の重鎮であるジョン・マケイン上院議員に直接働きかけ、マケイン氏が中心となって米議会を調整し、実現にこぎつけたそうです。
毎年続いてきた硫黄島の日米合同慰霊…
先の今上天皇陛下パラオ慰霊ご訪問…
1年前のオバマ来日…
先日のオバマ夫人の慌ただしかった単独来日…
イギリス、フランス、イスラエル、韓国、ドイツの裏切りに等しいAIIB参加…
様々な伏線を経て演説は実現しましたが
安倍政権の長期政権への道筋が見えれば、レームダックに陥った米国が日本に対する無視や冷遇を続けてはいられない状況だということです。
それにもまして
安倍総理がこの演説を昭和天皇所縁の4月29日に行ったことに大きな意味があったと思います。
あの演説を単なるパフォーマンスとして済ませたい向きもあるようですが。
戦後レジーム・WGIPからの脱却に向け、命懸けで戦った者同士の歩み寄りを印象付けましたね。
安倍総理演説より抜粋≫
「みなさま、いまギャラリーに、ローレンス・スノーデン海兵隊中将がお座りです。
70年前の2月、23歳の海兵隊大尉として中隊を率い、硫黄島に上陸した方です。
近年、中将は、硫黄島で開く日米合同の慰霊祭にしばしば参加してこられました。こう、仰っています。
『硫黄島には、勝利を祝うため行ったのではない、行っているのでもない。その厳かなる目的は、双方の戦死者を追悼し、栄誉を称えることだ』
もうおひとかた、中将の隣にいるのは、新藤義孝国会議院。
かつて私の内閣で閣僚を務めた方ですが、この方のお祖父さんこそ、勇猛がいまに伝わる栗林忠道大将・硫黄島守備隊司令官でした。これを歴史の奇跡と呼ばずして、何をそう呼ぶべきでしょう。
熾烈に戦い合った敵は、心の紐帯が結ぶ友になりました。
スノーデン中将、和解の努力を尊く思います。本当に、ありがとうございました」
≪以上
日本の着実な一歩でした。