第六天魔王・織田信長
60代前半  石川県
2016/02/20 9:13
第六天魔王・織田信長
信長が好んで舞ったといわれる幸若舞に「敦盛」がある。

「人間五十年、下天の内をくらぶれば、夢幻の如くなり」の「下天」とは、仏教でいう天界の一つ「六欲天」の最下位の世で、一昼夜は人間界の50年に当たり、六欲天の住人の定命は500歳とされる。

信長は16世紀の人物なので、「人間」を「人の世」の意味で使っていた。

「人間五十年、下天の内をくらぶれば、夢幻の如くなり」とは、「人の世の50年の歳月は、下天の一日にしかあたらない」という意味になる。


現代において、しばしば「当時の人の一生は五十年に過ぎない」という意味だと誤って説明される場合があるが、この一節は天界を比較対象とすることで人の世の時の流れの儚さについて説明しているだけで、人の一生が五十年と言ってるわけではない。

Wikipedia /「敦盛(幸若舞)」より抜粋



この「六欲天」とは、仏教における天上界のうちで、未だ欲望に捉われる6つの天界のことで、六天ともいう。

また、そのうちの最高位「他化自在天」を指して言う場合もあり、他化自在天は「天魔・波旬(はじゅん=悪魔)」の住処でもある。


このことから、織田信長は仏法を滅ぼそうとする自らを「六欲天の魔王・第六天魔王」と覚悟と共に称したといわれる。



※画像【葛飾北斎画『釈迦御一代図会』】

「仏法を滅ぼすために釈迦と仏弟子たちのもとへ来襲する『第六天魔王』」
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