映画レビュー2017 #1 『ノック・ノック』"Knock Knock"
50代前半  愛知県
2017/01/03 13:29
映画レビュー2017 #1 『ノック・ノック』"Knock Knock"
"Knock Knock"

2015 アメリカ: エロティック・ホラー・スリラー


Directed by Eli Roth
Produced by Eli Roth, Muguel Asensio, Colleen Camp, John T. Degraye, Cassian Elwes, Nicolás López

Screenplay by Eli Roth, Guillermo Amoedo, Nicolás López
Story by Anthony Overman, Michael Ronald Ross

Starring:
Keanu Reeves
Lorenza Izzo
Ana de Armas

Music by Manuel Riveiro
Cinematography by Antonio Quercia
Edited by Diego Macho
Production companies:
Camp Grey
Dragonfly Entertainment
Sobras International Pictures
Distributed by Lionsgate Premiere
Release dates
January 23, 2015 (Sundance)
October 9, 2015 (United States)
Running time
99 minutes[1]
Country United States
Language English
Budget $2 million[2][3]
Box office $5.2 million [4]


前作「グリーン・インフェルノ」の残酷描写が大きな話題を呼んだ今やその独創性で世界のホラー界を代表する雄、イーライ・ロス監督の異色の最新作。

2016年の大分前に、日本では小規模公開されておりましたが、短期上映にて見逃し、やっと今回DVDにてチェックできましたのでレビューとなりました。公開時、その内容が、非常に単純、でも意外に独特なんじゃないか、しかもキアヌ・リーブス主演という事で、私は直ぐに観たくなりましたが、いつの間にか終わっていたのは残念でした。こんな映画が日本でももっと大規模公開されると良いのになあ、と心から願っております。

さて、映画は、ある雨の日、住宅地の中年夫婦の自宅に、キアヌ・リーブス扮する設計士の夫だけが在宅中、ティーンエンジャーの女性二人が、雨に濡れて道に迷ったので助けて欲しいと玄関をノックする。それから、彼は地獄のような仕打ちを受ける事になるのだが・・・。後は、観ていただくとして。映画のプロットが単純明快なので、想像しやすいと思っていたのだが、ところがどっこい、そこは流石才人のイーライ・ロス。もう、全く逆で意表を突く、意外な気紛れな展開で、素晴らしい。単純に話は一言で言えば、下心も少しはある大人しくて真面目な家族持ちオヤジが、ギャル二人に逆ナンで襲われ、翻弄され徹底的に虐められる、という話までは、結構ありがちなんですが、何せ気紛れギャルなんで(笑)その展開が予測つかない。

この映画のいいところは、映画の展開が、全て気紛れギャルの気分次第、というところで、観客もそのギャル二人に最後まで予測がつかずに翻弄され虐められるので、ホントにマジでやってるのか、本当はどんな目的か最後にどうするつもりなのか、最後まで解りません。気紛れな行為をしでかす中で、事態は次第に暴力的にエスカレートしていくので、いい感じにサスペンスはホラーに転換します。

久しぶりにゾクゾクして、主人公に同化しまくりなので(笑)、ホント、ラストは怖かったー、とホラーを満喫できました。ま、改めて二人の女性の動機や計画を考えてみると、「絶対結局捕まるじゃん」みたいな矛盾を、感じるのですが、その辺りはイーライ・ロス、B級ホラーの王というところでお茶を濁しときましょうか(笑)。

爽快に笑えながら怖いという、だんだん少女の顔が悪魔的になって、マジにヤバい展開になってゆく、主演がキアヌ・リーブスである理由がよく解る、正にB級ホラー的なイーライ・ロスここにありの一作でした。これは面白い!

「オジサンは若いギャルには気をつけろ!(笑)」

2016年ホラー部門作品賞ノミネート!



★★★★☆

(最高点=★★★★★)

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