本来なら今日から自宅での点滴を始めるレオでしたが昨夜19時30分頃息を引き取りました。


昨日は仕事が休みだったため午前中にレオを病院へ。そして自宅での点滴のやり方を教わったばかりでしたが……


病院から帰って暫くはまだ歩けていたのですが夕方には立ち上がることも出来ない状態でした。


それでも必死に動こうとするレオ。猫は死に目が近付くと身を隠そうとするって言うけどそれには色々説があり僕の知っているのは『弱った身を外敵から守る』説と『苦痛から早く解放されるために冷たい場所を探して身を置き、血液の流れを悪くして自ら心臓を止める』説です。


うちに外敵は居ないから後者のためにもしかしてレオは……そんなことが頭をよぎりましたが僕はレオを抱きかかえて自分の胸の上に寝かせました。なんとか乗り越えて欲しいとレオの背中をさすってました。


お腹を見ると一生懸命呼吸をしています。『レオ！』て呼ぶとか弱い声ですが返事もしてくれます。そんな状態が2時間くらい続いてたのですがやがて呼吸も弱々しくなり返事もしなくなりました……いつ死んだのかわからないくらい本当に静かに僕の胸の上で息を引き取りました。


うちには8匹の猫がいるのですがレオが一番なついてくれてました。仕事から帰ると玄関まで来てニャーと鳴き、お風呂に入ると浴槽の端にピョンと乗りウロウロウロウロ。僕がゲームをしてるといつの間にか僕の横にちょこんと座りジッとこちらを見てたり。で、僕が『レオ？どしたー？』と話し掛けるとニャーと鳴いて立ち上り、両方の前足を僕の肩に乗せて抱っこをせがんだり。


猫って普通抱っこを嫌がるのだけどレオはなぜか抱っこが好きでした。ニャーニャー鳴いてても抱っこをすると鳴き止んで大人しくしてたし。下ろそうとしても爪を立ててギュッとしがみついてることもあったり。抱っこしたまま外に出るとチュンチュン鳴いてるスズメを見つけて目を丸くしてたり風に揺れてる草をずっと眺めてたり、そんなレオが可愛くてたまりませんでした。


もちろん他の猫達も可愛いです。でもレオが一番接する時間も多かったから……動かなくなったレオを見てると涙と鼻水が全然止まらなくて。


やがて他の猫達もレオの死に気付いたようでマツゲとゴンちゃんは少し離れた場所からびっくりした顔でレオをずっと見てました。猫のびっくりした顔なんてわかるのか？て思われるかも知れませんがわかります。


トラオに至っては兄弟だからかな……毛の少し乱れたレオの毛づくろいをし始めて……それ見てまた涙と鼻水が止まらなくなってしまい一晩でティッシュ1ケース無くなりました。


今、レオはタオルケットにくるんで猫用ベッドの上に寝かせています。ほんとに安らかな顔をして眠っています。手には生前好きだったカツオ味のカリカリのおやつを袋ごと持たせてあります。落とさないようにしっかり両の手で挟んで持たせてあります。最期の4日間は何も口に出来てなくてきっとお腹がすいてるから。


犬や猫に限らず、ベットが亡くなった時に飼い主がいつまでも悲しんでいるとちゃんと成仏できないって聞いたことがあります。成仏できなくて苦しみや痛みから解放されないって。


昨夜は悲しくて悲しくて涙が止まりませんでしたが今夜はなるべく涙を流さずレオを褒めてあげたいと思います。点滴の針とか痛かったはずなのに暴れることもなく受けてたレオを。最期まで頑張って病気と闘い一生懸命生きてたレオを。





ワク友さんにはレオのために腎不全の猫用のエサを教えて下さったり自宅での点滴を教えて下さったりありがとうございました。彼女もレオのために色々調べてくれててほんと感謝しています。レオ、頑張ったから褒めてあげてもらえたら嬉しいです。


いずれ僕が死んだとき、レオを見つけてたくさん抱っこしてあげたい。8年間だけどレオと一緒に暮らせた時間はとても素敵な時間でした。



レオ、ありがとうね。