寂しいけど
何から話せばよいか一言、文書にしても伝わりにくいかもしれないけれど
人にはそれぞれ自分の中に物語があると思います
うちのおばあちゃんが今日…昨日から特養施設に入所しました
小さい頃にはいろんな話を聞いたり、いろんな事を教えてもらったり
私のおばあちゃんはよそのおばあちゃんとはちょっと違う
というか、よそと比べること自体が間違ってるんだろうけど
商売人の妻だったからなのか、末っ子独自なものなのか、元来の性格だからなのかわからないけど
人を観察して考えを先回りして読んだり、負けん気が強い、人の嫌がることを平気で言う
かなり変わったおばあちゃんでした
19歳で13も年の離れたおじいちゃんと結婚し
義父とおじいちゃんと折り合いが悪く
放浪の旅に出てはついて行き
他にも色んな苦労もあったとは思う
喋るのは好きだったけど、自分の心の中を話すのは得意じゃなかったおばあちゃん
ここ2~3年の間に認知が酷くなってきて
家の中で2度も転倒して頭をぶつけ流血して縫ったり
お腹空いたー何か食べる物ない?と食べたのに何度も要求したり、深夜に起こしたりetc…他にもたくさん言えないような事も
よくある嫁姑の問題とかも沢山ありました
うちは特に商売をしてるのでその辺も色々ありました
あんたの世話には絶対にならん!
あんたがあくせく働かんでも食っていける!
おばあちゃんが若い頃、メチャクチャ言われた母親
私は小さい頃の家族の諍いが嫌いでした
悔しい思いをした母親が一番おばあちゃんの介護を頑張りました
実の息子(父)はろくに会話もなく、介護にあまり協力しなかったのに入所して家に帰っての夕飯は寂しそうだった
息子と母親の関係てそんなものなんかなー?
お裁縫が得意で縫い物習ったり、料理はあまり得意じゃなかったけどヒジキの煮物とおからの作り方はおばあちゃんから教えてもらいました
それは母親より私の方が得意になりました
こそこそとマメによく動くおばあちゃん
商売人気質でニコニコ愛嬌がいいおばあちゃん
人の粗を探して平気で口に出すのは好きじゃなかったけど
自分の気持ちを表すのが下手な不器用なおばあちゃんでした、手先は器用なのに
おばあちゃんが庭の手入れを引退してからは植木のツツジや紫陽花他にもたくさん咲かなくなったな
なんか植木鉢の木をズボッと引き抜いたような
心の中に穴が空いたような複雑な気持ちです
いつかはこういう日が来るとはわかってるんですよ
毎日生活してたら大変なんですけどね
今年の花火見に行けなくなっちゃったおばあちゃんと
ちょくちょく顔見せに行かなきゃね!