見つめる先には
40代後半  兵庫県
2018/08/21 22:38
見つめる先には
人は誰しも恋をするもの

それに気づいたのは
五歳くらいだった

テレビで男女が見つめあったりしているのを理解できたのもあるけれど
自分が通う幼稚園で
はじめて男の子に手を握られたのが大きかったのだろう

だけど
夫婦仲が今一つの環境で育っていた私は
恋愛とは
一時の病であるとも悟っていた

恋愛とはと追及した私は
「家庭」という組織に固執した

小学生になった私には
一字一句暗記するほど虜になった本が存在する

タイトルなど忘れてしまった
ただの1日のスケジュール

「お母さんは、朝ごはんを作りはじめます」
絵本のお母さんは笑っていて
ページの右端には時計の絵があり6時をさしている

「お母さんは、みいちゃんを起こします」
時計は7時

「気をつけてね」
時計は8時

というふうに
ただ、ずっと笑っているお母さんが
家族の為に1日を過ごす物語

今考えると
時計の勉強の本だったことは明白である

私は時計などには興味がなく
その本の主人公である
「お母さん」に強い憧れを持っていた

めくってもめくっても
お母さんは笑っているのだった

みいちゃんが下校する3時には
お母さんはクッキーを焼いていた

私は
母のクッキーなど
七年間生きて一度も見たことはない

だが私は
母にねだることなどなかった

毎日のようにその絵本のページをめくり
満たされていた

自分がゆーみだと言うことすら忘れて
私はその「お母さん」に甘えた

学年もあがったというのに
私は「お母さん」から離れられなくなった

しかしそれは
母への依存から
人間としての目標になった

私がなぜ
この「お母さん」に惹かれたのか

それは
この「お母さん」が
太陽のような人だからだ

いつも人を照らしている
そう
眩しいくらいに


みいちゃんや私は
向日葵なのだろう

いつも太陽を見つめている

「もっと私を見て」
と、私はみいちゃんに対抗していたのかもしれない

次第に私は
向日葵ではもの足りず
太陽を目指すようになった




目標というのは案外叶うものなのかもしれない

大人になった私は

ベッドの上で

「君は僕の太陽だよ」
と言われるようになった

向日葵のようなあなたを照らす
太陽でありたい


若い頃はそれに
一点の曇りもなかった


年を重ねても
もしかしたら私は
太陽のままかもしれない

だけど
一つ変化したことがある

求める相手が向日葵であっても

決して私を見てくれているからではない

一生懸命私を見つめてくれる向日葵には

後ろに必ず影がある

その影こそが

自分を認識できる
唯一の手段なんだと
ようやく理解できた

あとは

向日葵の
陰を
愛しく思えたなら

私は
みいちゃんのお母さんに近づくのかもしれない



※これは
あたくしのフォロワーさまぽちこさまから与えられたお題
♪五歳児
♪太陽
♪向日葵

3つを使用した
「作品」でございます
(* ̄∇ ̄*)読書感想文気分♪

フィクションか
ノンフィクションかは
あなたのご想像にお任せします(^_^)v
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コメント

40代後半  大阪府

2018/08/22 8:36

22.  >>21 ゆーみさん
あなたと過ごした…

一夏…

素敵な日々でした…

たとえ僕が…

枯れ果てようと…

その愛のかけらは…

朽ち果てることなく…

また来年も…

愛の花を咲かせます…

そう…

この永遠の愛のループは…

君が…

僕を…

照らす限り…

続くのです…

こいたろう

40代後半  兵庫県

2018/08/22 8:31

21.  >>20 こいちゃんさん
こいたろうさま

あなたに会えなくなって

どれくらい経つのでしょう

夏の眩しいあたくしを

あなたはいとも簡単に狙い撃ち

星がパレードする夜にまで

会いにこようとなさいましたね

季節が移り

あなたはついに

現れなくなりました

一夏の恋であっても

あたくしは

忘れません

あなたが

この世にいたことを

ゆみゆみゆみぞーより

↑別世界へいざなっておりますの

40代後半  大阪府

2018/08/22 8:18

20.  >>19 ゆーみさん
君の曇ったその心…

晴れ晴れとした…

夏の空に…

再び戻してみせる…

僕の直向きなまでの…

愛で…

こいたろう

40代後半  兵庫県

2018/08/22 8:14

19.  >>18 こいちゃんさん
こいちゃんへ

ラブレターありがとう

あなたをずっと照らしていたいのだけど

あたし………

近くにいる雲と浮気しました

ごめんなさい

あなたが見えません

というか

out of 眼中です

ゆみゆみゆみぞーより

40代後半  大阪府

2018/08/22 8:09

18. You’re my sunshine.....

まさに君は僕の太陽…

眩しく光る君へ…

ただただ…

コメントを…

重ねる…

僕は向日葵…

愛してるよ…

こいたろうより

40代後半  兵庫県

2018/08/22 8:07

17.  >>16 [喫茶店]ヒロさん
おはよ!
そうだね
常に明るく照らす
眩しい存在

だけど
見つめているのは

だったりする。。

40代前半  愛知県

2018/08/22 8:05

16. おはよー!
なんか吸い込まれるように読んでしまったヽ(*´∀`)
太陽のような存在かぁ、簡単なようで難しいのかも?!

40代後半  兵庫県

2018/08/22 7:57

14.  >>13 タク(チョコミン党党首兼広報部長)さん
え( ・∀・)?
ほんと?
ありがとー
\(^_^)/

40代前半  大阪府

2018/08/22 7:55

13. フィクションでもノンフィクションでも3つのワードからここまでのものを書けるのは凄い!

40代後半  兵庫県

2018/08/22 7:17

12.  >>11 ☆華☆さん
おはよう♪♪

イヤン(*/□\*)朝から嬉しいわぁ♪

向日葵がなぜ太陽を向くのか
太陽は、自分の存在の大きさになど
気づいてないのかもしれないよー笑

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