何事も過ぎたるは及ばざるが如し~の話①
おそらく15年くらい前の昔話。
地元でUターン就職したため、彼女とは遠距離になってしまい、人恋しさから出会い系サイトというものを初めて使ってみた。
そのサイトは、直接的なワードを入れた募集を投稿すると一発アウト!
数週間~数ヶ月の間、締め出されてしまうシステムだったため、そっち目的であっても、
「一緒に遊べるひと募集」
「まずはメールから」
といったやんわり投稿からスタートしなくてはならなかった。
僕も「メル友募集」みたいな全く面白くない内容の投稿をして、
何人かの女性とメルアド交換したり、やり取りしました。
中でも記憶に残っている印象深かった女性の話をします。
「彼氏と別れてしまって寂しい」みたいな投稿に僕が連絡をいれて、メールのやりとりがスタート。
出会い目的ではあったのですが、最初のほうのやりとりは、
自己紹介・天気の話・近状報告など、全くのNO エロ。
まだ初心者の僕のイメージでは、
・アドレス交換
↓
・肩慣らし程度のキャッチボール
↓
・「ねぇ~ん、ゴー☆さぁん…。私、もう我慢できなぁ~い」
↓
・合体完了
だとばかり思っていたのだけど、現実は今も昔もそんな甘くはなく、
ただただ世間話だけが続いた。
「おはよう」
「おやすみ」
「今日は◯◯で大変だった」
「夕飯は◯◯だったよ」
なんてメールが続き、
正直、面白くもなんともなかったけど、
「桜木君。あせらないでね」
スラムダンクの晴子さんの言葉を思い出しながら、出会い系童貞&風俗童貞(風俗未経験ってことです)だったビンビンガッチガチの僕はメールのやり取りに耐えに耐え、想像だけをガンガン膨らませていった。
ひと月ほどして、メールの内容に変化が表れ始めた。
如何に彼女が元彼を愛していたか、今の彼女がどれほど寂しいのかの身の上話に偏りだしたのである。
「時はきた!それだけだ」
と、僕の心の中の橋本真也が優しくつぶやいたので、
「一度会って話してみない?」
と切り出してみた。
正直、メールでの身の上話に同意するのは結構骨の折れる作業だったし、面倒でもありギブアップ寸前だったのである。
そしてなにより、もうおち◯ち◯パンパンが限界に達していたからである。
最初は、渋っていた彼女だったが、
ゆっくり話しようとかなんとかこじつけて会うことに。
約束の日、仕事が終わり、車で1時間弱の彼女の街へ。
バイパス沿いにあるスーパーの駐車場の端のほうへ車を停めて待つこと20分。
ガラガラの駐車場なのに不自然に車をつけたのが彼女だった。
「遅れちゃった、ゴメンね♪」
いきなりタメ口である。
僕のほうは「いやいや、気にしないでください。」なんて緊張しながらの敬語です。
彼女を助手席に誘いながら、さりげなく顔面チェック&体チェック。
20%ほどは永井真理子に似てなくもないなぁ、なんていう都合のいい脳内変換を即座に完了させ、車に乗り込んだ彼女を改めてマジマジと見た。
ボブの髪型と太い眉は永井真理子だったが、永井真理子みたいに温和な雰囲気はなく、幸薄そうな化粧気のない女性。
第一印象はそんな感じだったと思います。
車の中で1時間ほど普通の会話をして、お互いの自己紹介が終わり、お互いの顔面のチェックも完了。
平日だったので、明日も仕事だしそろそろ解散~の流れになった頃、
彼女「ねぇ…。私たち付き合ってるんだよね?」
ゴー☆「ふぁっ!?」
…。
あれ?
メールのやり取りでも、この1時間ほどの話の流れでも、そんな情報ひとつでもありましたっけ?
急すぎる展開についていけないゴー☆は
「あー、うん。えーと、かもね?(そういう間柄になれたら)いいねー、アハハ」
なんてアヤフヤな答えをしながらも、先ほどまでの会話を5倍速で巻き戻し、
約1か月続いたメールの内容を思い返したけど、
そんな話の流れあったっけ?
↓
ごめんなさい!
この話もうちょい続けさせてください。