僕は 小さい頃
重度の夢遊病でした


二段ベッドの上から
おとん 目掛けて
ダイブしたり


（おとんは 死にかけたらしいですけど）




タンスを開けて
シッコしたり




急に 起き上がり
ランドセルを 背負って






『遅刻する 遅刻する』





って






コタツの周りを
走り回ったり








行方不明になり
大騒動になり






夜中に 親や お姉が
探し回っていたら






家の裏の
倉庫の中で
寝てたり







あかんでしょ







大人になるにつれて






かなり
マシには
なっていったのですが













僕と
一緒に寝た
女性は











だいたい











蹴飛ばされてます













まわし蹴りっす










壁を蹴飛ばし
足の指が腫れ上がってた時も
ありました













あかんやん










治したいやん













寝袋で
寝てみた














体中ロープで
グルグルまきに
される夢をみて
必死に ロープを
ほどこうとして













寝袋のチャックを
ダメにしてしまった















あかんやんっ













治したいやんっ














彼女と
裸で寝てた



















何故か
彼女の股に
顔を突っ込んでる












僕がいる











締め付けられ
目がさめた













いちよう
触ってみた











濡れていた

















濡れてる以外は
あかんやんっ


















治したいやんっ














これは
医者に
相談できるのか












風邪で
病院に行った
ついでに
軽く先生に
聞いてみた




















鼻で
笑われた












あかんやんっ

















先生
治してくれんやんっ


















夏は
まだ
いいんです






どこに
転がって
行こうと







全裸やから
フローリングが
ひんやりと
気持ちいい










問題は
俺 ここまで
どうやって
来たのっ


って 事なんです






ただ 横に
転がるだけでは
たどり着く
場所では ないんです






テーブルを越え
ソファーを越え








そこに
僕はいるんです














ひつこいけど
あかんやんっ













ひつこいけど
治したいやんっ














以前 付き合ってた
彼女が ボソッと
言った事が あったんです









寝ぼけて
立ち上がった
時の顔












めっちゃ
怖かった












て











夏場
寝ぼけて
よく寝てる
クーラーの
風のよくあたる
フローリングの
辺りに








ビデオカメラを
設置し 寝ぼけた
自分を 見てみようと
おもった














寝た













起きた














やはり
フローリングの
上で 寝てた
















慌てて
ビデオテープを












キュルキュルキュル











巻き戻した
















再生












































来た















来たでおい
















歩いて来た
そして
クーラーの
風が よくあたる
場所で 立ちどまった
















フルチン













顔
こわぁ













この
顔かぁ












やや
白目向いた
半開きみたいな












見たらあかん
物を 見てしまった













半開きで
白目向いた感じの
やや 下向き加減の
フルチンの 俺











恐すぎる












いつまで
立ってんの





























おっ
何する















まじで

















嘘やろ



















ちんこ
いじり出したやん
















ガチャン


















テープ
終わり














俺























あかんやんっ