出会いって‥

本当に 不思議だよね｡





お互い


同じ本を見て


行列のできる
ｲﾀﾘｱﾝﾚｽﾄﾗﾝに興味を持ち‥



お互い


一人で そのお店に向かい



やはり行列に なってる人の列に 並んだのが





運命の出会いかもしれないなんて



本当に 不思議だね





君の後ろに 並んだ僕は 思ったんだよ



僕と同じように 一人で 来てる人も いるんだなぁて



君は 振り返って 少し微笑んで 軽くお辞儀してくれたね



とても感じのいい人だなぁて 思ったんだよ





君の順番が 来た時



お店の人が 言ったよね



｢後ろのお客様との 相席は 無理でしょうか？｣って



君は 振り向き 僕を見て


言ってくれたね






｢もちろん いいですよ｣って





僕は とても 嬉しかったんだ



もちろんって 言葉



君の優しさを 感じたよ





まさか 同じ料理を 食べてみたいと 思って 来店したなんて


笑ったよね


二人で 笑ってる時 君は言ってくれたね


一つは 違う料理を 注文して 分け合いませんか？って



何だか 凄く 楽しいなぁて 思ったんだよ





ついさっき 出会った二人とは 思えない程


近くに 感じた





料理も とても 美味しかったね





君には まだ 伝えてないんだけど



こうして 君と出会って 一緒に 料理をいただきながら 色んな話をしてた あのようなｼｰﾝを‥














僕は 夢で 見てるんだよ



ｿﾞｸｯて するくらい おどろいたんだ



驚きと 嬉しさで 僕の気持ちは 高まっていったよ








君は 航空関係の仕事をしてる 僕なんかとは つりあわない程の人なのに‥


口のまわりに ﾄﾏﾄｸﾘｰﾑを いっぱいつけて 無邪気に ﾆｺﾆｺ 美味しそうに 食べてたね



箸がほしいとか






まだまだ 色んな話を しながら ゆっくりしたかったけど



今にも ふりだしそうな 曇り空の中‥


沢山の人が 列んでるのを 見て



店を出る事に したよね






僕は 心の中で 思っていたんだよ




もっと もっと この人と 一緒に 居たいなぁて





君は どう思っていたんだろうなぁ‥






店を出て 少し離れた 駐車場まで 歩き出した途端に

ぽつりぽつりと 雨が 降り出したよね





君は 持ってた 傘を広げ 僕に かけてくれた



(少し 恥ずかしそうに 上目遣いで 僕の目を 見ながら)







僕は もう 君を抱きしめたかったよ





ありがとうと伝え 僕が君の傘を持ち 君に寄り添い

二人で 一つの傘に入り


駐車場まで 歩いたね





時折
肩と肩が当たって
ﾄﾞｷﾄﾞｷしたよね



もっと もっと 駐車場が 遠くに あってほしかった‥














あっという間に 駐車場についてしまい 二人は向かい合ったね








｢今日はありがとうね｣





君は寂しそうな顔を
してくれたよね










(これで 終わりにしたくない)





僕は そう思い


勇気を 振り絞って 君に伝えたんだ












｢また 君と 会いたい｣








何故か君は 少し涙ぐみながら

うなずいてくれたよね

















ありがとうね
僕と出会ってくれて











今度 君と会える日まで 僕は 一生懸命 君を笑顔に出来る ﾌﾟﾗﾝを考えるよ





君も この空のどこかで‥





僕の事を 考えてくれていたら 嬉しい





そう思うよ｡