和おばちゃん…
僕が 幼い頃から いつもいつも 僕の味方をしてくれた 和おばちゃん。
もう 20年くらいあってなく どうしてるのかなぁて 気になっていました。
和おばちゃんは 僕が小さい頃から やんちゃ盛りの頃まで 本当に味方を してくれたんです。
オトンを 怒らせてしまって 命からがら 裸足で 家を 飛び出し 走っていると…
『あきら
はよ おいで
』って 家に入れてくれて
まだ 僕を探し回ってる ゴリラ親父に みつかるとまずいので
『押し入れに 入っとき
』って 毛布で 体をくるんでくれて 押し入れにかくまってくれたり…
その後 めっさうまい 卵焼きを 食べさせてくれるんです。
涙ながらに 食べたのを 今でも 鮮明に 覚えています。
ケンカや暴走族で 警察のお世話に なったときも 卵焼きを 差し入れしてくれました。
あの時は 卵焼きを じーっと 見つめて なかなか食べれませんでした。
数えきれません。
和おばちゃんに お世話になった事は
風の噂を 耳にしたんです。
和おばちゃんは 今ひとりっきりで 生活保護を うけながら 生活してるって…
めちゃめちゃ心配になり 電話したかったんですが 僕は 携帯電話を 水に落としてしまい昔からの データを 全部だめにしてしまったので 連絡先が わからなくなってしまっていたんです。
あらゆる方法を使い やっとわかって 連絡したんです。
りりり~ん
『はい 誰
』
『あっ 和おばちゃん 俺あきら~
』
『あ…きら
誰』
『俺やで のぶ所の あきら~
』
『あ…き…ら
』
『うん あーきーらぁぁぁ
』
『うるさいわぁ~
』
『あっごめん
』
『ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーあほのあきらかぁぁ
よーく電話くれたね~
ありがとうなぁ~
』
(少しあれって…)
おばちゃんは 思い出してくれて 僕は ある決意をしたんです。
もしおばちゃんが 静岡で生活してみたいとおもったら 僕の側に 呼ぼうって…
おばちゃんは 若い頃に旦那を 亡くし 子供も居なく お姉さんが 一人いるんですが 絶縁状態…
おばちゃんは 78歳
一発返事でした。
『行きたいー
』
さっそく家さがしや 色々生活保護の事ややらを 乗り越え 僕はおばちゃんを大阪に 迎えにいきました。
そして 静岡に 向かい二人で 車にのりました。
おばちゃんは びっくりするくらい 老けていました。
色んな 昔話をしながら あっという間に 静岡につきました。
そして おばちゃんの静岡生活が はじまった…のですが…
『あんた誰』
ぐさっときました…
たまに おかしいんですよね~ 普通の時は普通なんですが…
アルツハイマーなの
待ってよ おばちゃん~
俺なんでも するから~
まだ いっぱい連れて行きたいねん~
水の綺麗な 忍野八海
美保の松原 日本平からの富士山
富士の樹海 熱海
伊豆半島
いっぱいいっぱい あんねん~
すると おばちゃんは 台所から 部屋にもどってきて すっと…
卵焼きを 出してくれました
和おばちゃん
本当に ありがとう