星に願いを
長女がまだ3歳だった頃の七夕の日
「短冊に願い事を書くと、願い事をお星さまが叶えてくれるんだよ 」
と長女に教えると、
「お願い事 書きた~い」とニコニコして、はしゃぎながら返事をくれた。
そこで、折り紙を短冊の形に切って いざっ!
しかし、娘はまだ字が書けないので、俺が代筆する事に。
「じゃぁ、俺が書いてあげるから、願い事を言ってごらん」
そういうと、娘は周りに誰か 聞き耳をたてている人がいないか、ぐるりと周りを見渡し、誰もいない事が分かると、意を決した様に そっと俺の耳元に小さな声で静かに言った。
「キーちゃんが、夜に怖い夢を見ませんように、、、」
※ キーちゃんは、生後3ヶ月の妹の事
「なんで キーちゃんが夜に怖い夢を見てる事を知ってるの?」
と不思議に思って聞くと、、、
「だってね、夜にキーちゃんいつも泣くでしょぅ、きっとね 怖い夢を見てるから泣いちゃうんだよ!」
「だからね、キーちゃんがかわいそうだから、怖い夢を見ないようにお星さまにお願いするの」
キーちゃんの夜泣きを、怖い夢を見ていると思って、それを見ない様に 星に願う、、、
(´༎ຶོρ༎ຶོ`) えー子やないかい!
よくできた えー子やないかい!
健気で、妹思いの娘を
ぎゅっと抱きしめたのは、言うまでもありません。
こんな幸せが、いつまでも続く様に 星に願った 七夕の夜の話、、、