先日 両親に相談があり、実家に帰った時の話
兄夫婦とその娘のカエデちゃんの三人が、
偶然 俺よりも先に実家に遊びに来ていた。
6歳になる姪のカエデちゃんはクリクリした目で、愛嬌もあって、とても可愛いらしい女の子だ。
ふと カエデちゃんの手元を見ると、ピンク色でハート型のおもちゃを持っている。
「カエデちゃん 何持ってるの?
新しいおもちゃ?」
「コレね、パパに買ってもらったの!
カワイイでしょ~
占いが出来るんだよ^_^」
見せてもらうと、手のひらサイズのそれは、ハート型で中央に5センチ角くらいの液晶画面があって、左右には小さなボタンがいくつか並んでいる。
「へ~ カワイイね^_^
これで 誰か占ったの?」
「うんっ! パパとママの相性とか、今日の
運勢とか、よく当たるんだよ この占い!^_^
カズちゃんも、占ってあげるよ!
生年月日を教えてくれる?」
「えーとね、昭和、、、、、、、 だよ」
今更 嫁との相性を占っても、意味が無いなぁ~
(-᷅_-᷄๑)
「じゃあ、カエデちゃん 今日の俺の運勢を占ってよ!^_^ 」
「うん! 分かった いいよ^_^ 」
カエデちゃんは、俺の生年月日を手際よく
入力して占ってくれた。
そして、画面に出て来た占いの結果は
“ピ~ンチ!!
気を付けないと大きなトラブル発生!
よーく考えて慎重に行動してね ”
:(;゙゚'ω゚')
うわっ、マジかこの占いゲーム!!
俺、今日は 嫁と別居するっていう事を親に言いに来たんだよ!!
それで “大きなトラブル発生!”
って 言い当てたよ~、凄いなこのゲーム!!
俺も、買おうかな(苦笑)(^_^;)
二人で占いゲーム機の液晶を覗きこんでいると、そこに母親(カエデちゃんにとっては、
おばあちゃん)がやって来た。
「二人で何を楽しそうにしてるの?」
「あっ! ババちゃん! ^_^
今ね、カズちゃんをこのゲームで占ってあげてるの!」
カエデちゃんは、おばあちゃんの事を、バレーボールのキャラクター “バボちゃん” みたいに、ババちゃんと呼ぶ。
「アッポ~~、、、そ~なんだ、、、
アッポ~~」
右手を自分のおでこに持って行き、ジャイアント馬場のありがちなモノマネをする母親。
「きゃっはははっ~~
ババちゃんウケる~~
“アッポ~~”ウケるんですけど~~
きゃっははは~~(^◇^)」
こんな完成度の低い“昭和的”なモノマネを見て、カエデちゃんは なぜかいつも大爆笑する。
「カエデちゃん!わたしも占ってよ!」
「いいよ、ババちゃん!^_^
じゃあ、ババちゃんも今日の運勢を占ってあげるね!
ババちゃんの生年月日を教えてくれる?」
そう言って カエデちゃんは、手際よく生年月日を入力して母親の今日の運勢を占う。
暫くの間 液晶画面にハートマークが大きくなったり、小さくなったり、ピコピコ音がしたり、しなかったり、、、、
そして、画面に出て来た占い結果は
“ ラブ チャンス
!!
思いもよらない素敵な出会いが!!
ラッキーカラーはピンク色!!
かわいらしいピンクコーデ で
街に出よう!! ”
(・ω・)マジか! 70を過ぎているのに
“ラブ チャンス
” って (笑)
「ババちゃんやったね!
素敵な出会いがあるってよ!^_^
ババちゃん、今日はピンク色の服だよ!
分かった?」
無邪気に笑いながらカエデちゃんは、
ババちゃんの “ラブ チャンス” に大喜び、
しかし、ババちゃんは腑に落ちない顔で
「この歳になって、出会うのは
死神か葬儀屋ぐらいだよ( ̄。 ̄ノ) 」
と、カエデちゃんを困惑させるような自虐ネタをさらりと言う。
こんな時ぐらい、カエデちゃんの前では、素直に喜んであげればいいのに、
全く大人げがない。
ババちゃんの自虐ネタの意味がよく分からないようで、カエデちゃんは口をポカンと開けてババちゃんを見つめている。
「カエデちゃん、今度はジジちゃんも占ってあげればいいよ^_^」
「そうだね!
ジジちゃんも占ってあげよう!
じゃあ、ババちゃんのラッキーカラーは、
ピンク色だからねっ! 分かった!?」
「アッポ~~、、、」
返事の代わりに、クォリティーの低い昭和的なモノマネで返すババちゃん。
「きゃっはははっ~~
ウケる~~ アッポ~~ 面白い~~
(^O^)」
そう言って 笑いながら、カワイイ占い師は、笑い声を残してジジちゃんのいる部屋に行ってしまった。
「どうしたんだい?
急に来て 話したい事ってなんだい?」
「実は俺、別居しようと思っていて、、、
この先、バタバタして少し迷惑をかける事があるかもしれないからさ、、、
今のうちに、言っておこうと思って、、、」
「、、、分かったよ、好きにしたらいいよ」
母親との話を終えた時に、再びカエデちゃんがやって来た
「ジジちゃんはケガに注意だってさ~
おじいちゃんだから ケガし易いんだよね!
あははは~~っ(笑) 」
ジジちゃんの占いの結果を笑いながら聞いていると、ババちゃんが思い出したように
「そうだ カズキ 、買い物に行くから駅まで乗っけて行ってよ すぐに支度するからさ!」
俺の返事も聞かずに、クォリティーの低い
モノマネ師は、支度をするために、そそくさと部屋を出て行く。
「カエデちゃん!
パパとママの今日の運勢はもう占ったの?」
「あっ 、まだ占ってない!
」
兄夫婦とカエデちゃんの占いゲームで盛り上がっていると、支度を終えたババちゃんが やって来た
「お待たせ~、じゃあ カズキ行こうか」
「あっ ババちゃん ピンクの服着てない~~
なんで~~( ̄3 ̄) 」
ババちゃんがピンク色の服を着ていないのに気付き、カエデちゃんは少しふてくされる。
「ごめんね~カエデちゃん
死神に会った時に、ピンク色の服を着てると
なんか気まずい感じがするんだよね~」
だから その自虐ネタをやめろよ!
そんで、死神に会う事 前提で服を選ぶんじゃないよっ!
納得のいかない顔をしているカエデちゃんにバイバイを言って、母親を車に乗せ駅に向かう。
車に乗ってすぐに
助手席に座る母親がトートバックの中を覗き込み、何かを探してる。
「どうした? 何か忘れ物でもした?」
「う~ん、メガネが無いんだよね~
メガネ、、、メガネ、、、メガネ、、、」
「メガネ・メガネって、横山やすしかっ! 」
と 昭和的なツッコミを入れながら、母親のトートバックの中をちらりと見た瞬間!
はうあっっっ!! ((((;゚Д゚)))))))
トートバックの中にチラリと見えた
ピンク色のハンカチ!
しかも、林家ペーパーばりのショッキング
ピンク!
ピンクの中のピンク!
(๑˃̵ᴗ˂̵) やっぱり気にしていたのか、、、
あの占いゲームは、よく当たるから、
素敵な出会いがあるといいね
今日は、“ラブ・チャンス!” なんだから
^_^ –
コメント
2017/08/26 11:50
16. そのオモチャじゃなくて!カエデちゃんが能力者なのでは?(笑)
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2017/08/13 10:40
15. >>14 チッチさん
チッチさん
ありがとうございます^_^
ノリと勢いだけで生きているような
母親です(笑)
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2017/08/13 9:19
14. ほんとにノリの良いお母さんですね
楽しく日記を読ませて頂きました
微笑ましくて 久しぶりに、ほっこりしました
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2017/08/12 15:59
13. >>12 かずさん
あー ありえるね(笑)(笑)
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2017/08/12 15:27
12. >>11 ももさん
^_^ そうですね!
ひょっとしたら、あの占いゲームを
どこかで 探しているかも(笑)
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2017/08/12 14:51
11. >>10 かずさん
あー益々可愛いですね、ババちゃん\(*ˊᗜˋ*)/〓
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2017/08/12 14:46
10. >>9 ももさん
ハイ、“ラブ・チャンス” は なかったようですが、
その後 うすいピンク色のふくを買ったらしいです。
ジジは、事情を知らないので不思議がっていました
(笑)
返コメ
2017/08/12 14:11
9. >>8 かずさん
なんだぁーラブチャンスなかったんだぁー(〓.〓)
残念でした(笑)
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2017/08/12 13:48
8. >>7 ももさん
あははは~ 笑
ありがとうございます ももさん( ^∀^)
愛すべき、我が母親です。
結局 “ラブ・チャンス”は、何もなかったようです。
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2017/08/12 13:40
7. >>6 かずさん
そうなんですね(o^^o)めっちゃ可愛いババちゃんです
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