恋多き女の恋愛事情
40代後半  千葉県
2018/04/01 8:25
恋多き女の恋愛事情
兄夫婦の娘、カエデちゃんの話。

6歳になる姪のカエデちゃんは、とても おませで、6歳にして既に“恋多き女”と、家族の中では言われている。

三月に幼稚園を卒園したカエデちゃんは、昨年 四月に年長さんになってから、毎月のように 好きな男の子が変わり、その度 男の子に告白をしてたそうだ。

身内だから、贔屓めに見ているのかもしれないが、カエデちゃんはクリクリした目で、愛嬌もあって、とても可愛いらしい女の子だ。

そんな、女の子に いきなり告白されたら、6歳の男の子は、どのようなリアクションをするのか、一度みてみたい気もする(笑)

幼稚園内には カエデちゃんに告白された 男の子が7人程いて、その誰もが、カエデちゃんの事を好きになったらしい。

当のカエデちゃんは、男の子に告白をするだけして、その後は 特別 仲良くする訳でもなく、今迄と変わらず クラスメートとして
普通に接してたようだ。


「放置プレイ」に近いものがある(笑)
((((;゚Д゚)))))))

相手の男の子の気持ちなど、全くもって考えないで、自分の気持ちだけ伝えて 満足してしまうらしい。



これが、“恋多き女”と呼ばれる所以だ。



そんな、“恋多き女”カエデちゃんが春休みなので、久しぶりに 我が家に遊びに来た。

ソファーに並んで座って、サイドテーブルには、カエデちゃんの冷えたオレンジジュースが置いてある。


「かずちゃ~ん、今ねカエデはね、ヒロト君の事が好きなんだ~[揺れるハート]

と 早速、 今 好きな男の子の話をしてくれる。

「へ~、ヒロト君か~、どんな子なの?」

と 聞くと

「スゴく優しくて、動物が好きなんだよ^_^
ヒロト君のお家では、ウサギを飼っていて、この前 お家に遊びに行ったらウサギの餌のあげ方を優しく教えてくれたの[揺れるハート]
動物を好きな人って、女の子にも優しいんだよね~[揺れるハート]

「アッハッハ~~~
そ~なんだ(^_^;) 優しい子なんだね~
それは良かったね~~、、、
ちなみに、俺も動物は大好きだよ!」

「カズちゃんも、優しいよね、
でも、優しすぎるから チョットダメ ^_^」






:(;゙゚'ω゚'):[あせあせ(飛び散る汗)]




“チ・ョ・ッ・ト ダ・メ、、、”

まさかのダメ出し!!!

しかも6歳の女の子から、、、[あせあせ(飛び散る汗)]





「えっ! どういう事?」[あせあせ(飛び散る汗)]

と、聞くと

「カズちゃんは優しいんだけどね、なんか
優し過ぎてね、言わなきゃいけない事を言わない時があるから なんか ダメだって、ホッチが言ってたよ。」


((((;゚Д゚)))))))[あせあせ(飛び散る汗)]
“ガッビ~~~~ン!!”(昭和的リアクション)

– 、、、ホマレがそんな事を、、、–
※ ホッチ=ホマレは、俺の娘で四月から 中学3年生


「アッハッハッハ~~[あせあせ(飛び散る汗)]
そ~かもね~、、、
気を使い過ぎるって、よく言われるよ、、、
(^_^;) 」 と 6歳相手にごまかしてみる。


カエデちゃんと次女のホマレは、気が合うらしくて、カエデちゃんが我が家に遊びに来ると、おもちゃで遊ぶのではなく、ずっと好きな人の事を話し込んでる時がある。
そういう時の会話の中で、今の話が出たのだろう、、、
それにしても、カエデちゃんのコミュニケーション能力には、いつも感心してしまう 。


「それでね、パパとママがヒロトくんに好きだって事を、言ったらダメだって 言われたの(-.-)、、、」

と、大切なものを何処かに無くしたかのように、寂しげに呟くカエデちゃん

「どうして ダメなの?」
不思議に思い訊いてみると

「よくわからないけど、、、
なんか みんな、迷惑するんだって~、、、
みんな カエデのこと嫌いなのかな~(´・_・`)」

今にも泣き出しそうな、ますます悲しげな表情になっていく、、、

- この 伏目がちに呟く表情が
“ドキッ” とするほど大人っぽい時が
あるんだよな~、、、-
と、叔父と姪の関係でありながら、カエデちゃんを真剣に一人の女性として分析してしまう。

「なんで、カエデちゃんは男の子に告白するの?」

と さりげなく聞くと、
かえでちゃんは、上を見ながら しばらく考えて、、、


「だって、好きなんだもん(//∇//)
好きだから、好きって 正直に言うの、、、
パパとママも、何でも正直に話しなさいって言うし、、、だから、、、パパとママには何でも正直に話すし、好きな子には 正直に好きだって言いたいの、、、
パパとママだって、好きって言って結婚したんだから、私も 好きな男の子には、好きって言いたいの、、、」



– 正論だ、、、
気持ちが真っすぐだ、、、
ストレート過ぎる、、、
大谷翔平のストレートより、
さらにストレートだ、、、–




「それに、男の子に好きって言う時に、なんか胸がドキドキして、なんか 怖いんだけど、ちょっと 気持ちいい感じになって、なんか 変な感じになるの、、、」


ー それ 体内からアドレナリンが 出てるじゃねぇ? :(;゙゚'ω゚'):
凄いなカエデちゃん! 凄いな6歳児!
その若さとパワーを 今にも干からびそうなこの48歳のオッサンに少しでもいいから分けてくれよ
(´༎ຶོρ༎ຶོ`) ー


「でも~ カエデちゃんは、結婚したくて 告白してるのかな?
それとも、お付き合いしたいとか?(笑)」


「ううん、カエデは まだ6歳だから 結婚できないでしょ~ だから 好きって言えればいいの、、、 で~ おつきあいって、ナニ?」


– 結婚は漠然と分かっても、お付き合いは 分からないんだ~ やっぱり6歳だね~ そういうところは可愛いねぇ~(´ω`)
それにしても、純粋に自分の気持ちだけを相手に伝えて、満足しちゃうんだ~
可愛い~ね~( ´ ▽ ` ) –


「ん~ お付き合いって、2人でどこかに遊びに行ったりして、他の男の子よりも特別に仲良くする事かな」

具体的な説明をしてしまうと、R-指定制限されそうなので、やんわりと分かりやすく答える。


「へ~~ そうなんだ~~
おつきあいって なんか楽しそうだね!
(^O^)
カエデ 、、、
ヒロト君とおつきあいしたいなぁ~~[黒ハート]️」

さっきまでの深い悲しみの顔から、一転して 一気に幸せの絶頂の天使の笑顔になるカエデちゃん


6歳の女の子と恋愛について真剣に話をしているところに、長女のコトネが学校から帰って来た。

「あらっ カエデちゃんいらっしゃい(^_^)
相変わらずカワイイね~
今夜は泊まって行くの?」

「うん! お泊りするよっ!
だから、コトちゃんと一緒にお風呂に入りたいなぁ(^O^)」

「もちろんいいよ~!
体をキレイキレイしてあげるね(^_^)
ところで、何を話していたのかな?」

「あのね~ おつきあいの話をしてたの~
カエデはヒロト君とおつきあいしたいなぁ~って、かずちゃんに言ってたの!
コトちゃんは、おつきあいしてるの?」




((((;゚Д゚)))))))

ー カカカカ カエデちゃん、、、
そこにいる女子高生は、ついこの前 彼氏と別れたばっかりなんだよっ!
まだ、かさぶたにもなってない傷口に 塩を刷り込むような その言葉、、、
ややや やばくね:(;゙゚'ω゚'): ー


恐る恐る、2人が座ってるソファーの前に、仁王立ちの女子高生の顔を覗き見ると、
由緒ある能楽師が持つ能面のような、無表情とも抑えきれない怒りとも つかない、到底 女子高生がする表情の顔では無かった、、、(O_O)

「ん~~ ~~~~、、、、
じゃあ カエデちゃん、、、
その話はお風呂でしようか、、、、」


ー お~~~~っ
なんとか怒りを抑えて、
大人の対応をしたぞ~~~~っ
さすが 我が むすめっ!!!
「あんたはエライッ!」(小松政夫 風) ー


「カエデちゃん、、、
今日は、ゆ~~~~っ くりお風呂に入ろうね~~
(^ν^)
じゃ、着替えてくるわ」


「うん! ゆ~~っ くりお風呂に入ろうね!
コトちゃん(^o^)」


ー コト、、、
カエデちゃんがのぼせない程度にしてあげなよ、、、
何を話すか分からないけど、相手はまだ6歳なんだよ、、、 (´༎ຶོρ༎ຶོ`) ー


「お風呂の時間が楽しみ~~(^o^)
やっぱり、女子トークはお風呂でするのがいいよねっ! かずちゃん!
(^O^)」

ー これから どんなお風呂タイムが待っているのか、分からないが、、、
カエデちゃん、、、グッドラック、、、
(; ̄ェ ̄)
君が幸運に見舞われますように、、、ー



こんな 天真爛漫なカエデちゃんは四月から小学1年生になる。
1年生になれば、男子の人数も増えて、
ますます カエデちゃんの恋愛事情から目が離せなくなるだろう(笑)
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