伝説のﾚｽﾗｰ｡

第３回目の今回は｡

暴走狼
アドリアン･アドニスの登場です！



ｱﾄﾞﾆｽは若干３４歳という若さでこの世を去ってしまった｡


ﾘﾝｸﾞﾈｰﾑの由来｡

ｱﾄﾞﾘｱﾝはｱﾄﾞﾘｱ海｡
ｱﾄﾞﾆｽはｷﾞﾘｼｬ神話に出てくる美少年のこと｡

正しい発音は｢ｴｲﾄﾞﾘｱﾝ･ｱﾄﾞﾆｽ｣｡


1974年にｼﾞｬｲｱﾝﾄ馬場やﾀｲｶﾞｰ･ｼﾞｪｯﾄ･ｼﾝの師匠として有名な､ﾌﾚｯﾄﾞ･ｱﾄｷﾝｽに弟子入りしﾌﾟﾛﾚｽ入り｡
｢ｷｰｽ･ﾌﾗﾝｸｽ｣のﾘﾝｸﾞﾈｰﾑで金髪の若手ﾋｰﾙとして売り出された｡

この頃は｢賞金王｣､｢ｺﾞｰﾙﾃﾞﾝ･ﾎﾞｰｲ｣と呼ばれ､試合の度に多額な賞金を賭けて戦い｢俺を倒した奴には､この賞金をﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄしよう！｣と豪語していた｡

このｽﾀｲﾙで５年程闘ったが､１度も賞金を取られることはなかったという｡

77年にはＮＷＡﾛｻﾝｾﾞﾙｽ地区でｱﾒﾘｶｽ･ﾍﾋﾞｰ級王座を獲得｡
またﾛﾃﾞｨ･ﾊﾟｲﾊﾟｰとのｺﾝﾋﾞでｱﾒﾘｶｽﾀｯｸﾞ王座も獲得している｡

ﾛｻﾝｾﾞﾙｽではﾏｽｶﾗｽやｱﾝﾄﾞﾚとも対戦しており､日本でも注目を集め始めていた｡

その後､ﾘﾝｸﾞﾈｰﾑを｢ｱﾄﾞﾘｱﾝ･ｱﾄﾞﾆｽ｣に改名し､太平洋岸北西部のＰＮＷに登場｡
ﾛﾝ･ｽﾀｰとのｺﾝﾋﾞでＰＮＷﾀｯｸﾞ王座を獲得｡

79年下期からＡＷＡに参戦｡

ｼﾞｪｼｰ･ﾍﾞﾝﾁｭﾗとﾀｯｸﾞﾁｰﾑ｢ｲｰｽﾄ･ｳｴｽﾄ･ｺﾈｸｼｮﾝ｣を結成｡

80年にｲｰｽﾄ･ｳｴｽﾄ･ｺﾈｸｼｮﾝでＡＷＡ世界ﾀｯｸﾞ王座を獲得した｡

81年にﾍﾞﾝﾁｭﾗと共にＷＷＦに進出｡

当時のＷＷＦﾀｯｸﾞ王座ﾁｰﾑが同じﾋｰﾙ陣営だった為､ｼﾝｸﾞﾙﾌﾟﾚｲﾔｰとして売りだされる｡

ＭＳＧの定期戦でﾊﾞｯｸﾗﾝﾄﾞに２ヶ月連続挑戦し､初戦ではﾊﾞｯｸﾗﾝﾄﾞを流血させﾚﾌﾘｰｽﾄｯﾌﾟで下している｡


82年に新日本ﾌﾟﾛﾚｽに初来日｡

日本では｢暴走狼｣の異名で呼ばれ､ﾎﾞﾌﾞ･ｵｰﾄﾝJrとの｢ﾏﾝﾊｯﾀﾝ･ｺﾝﾋﾞ｣やﾃﾞｨｯｸ･ﾏｰﾄﾞｯｸとのｺﾝﾋﾞ｢ｽｰﾊﾟｰﾊﾞｲｵﾚﾝｽ軍団｣で活躍｡

ＷＷＦでﾏｰﾄﾞｯｸとのｺﾝﾋﾞ｢ﾉｰｽ･ｻｳｽ･ｺﾈｸｼｮﾝ｣としてＷＷＦ世界ﾀｯｸﾞ王座を獲得｡

また同時期にＳＣＷに参戦｡

83年には､真の世界王者を決めるべく新設されたＳＣＷ世界ﾍﾋﾞｰ級王座争奪ﾄｰﾅﾒﾝﾄに出場｡
決勝で盟友ﾎﾞﾌﾞ･ｵｰﾄﾝJr.を下して初代王者となった｡

84年下期から薬物依存とｽﾄﾚｽ性過食症で極度の肥満に苦しむようになってしまった｡

ＷＷＦでﾏｰﾄﾞｯｸとのｺﾝﾋﾞ解消後は､ｼﾞﾐｰ･ﾊｰﾄをﾏﾈｰｼﾞｬｰにしｹﾞｲﾎﾞｰｲ･ｷﾞﾐｯｸの"ｱﾄﾞﾗﾌﾞﾙ"ｱﾄﾞﾘｱﾝ･ｱﾄﾞﾆｽに変身｡

髪の毛をﾌﾞﾛﾝﾄﾞに染めて､ﾋﾟﾝｸを基調としたｺｽﾁｭｰﾑで登場｡

LA時代の盟友ﾛﾃﾞｨ･ﾊﾟｲﾊﾟｰと抗争を繰り広げた｡
また､このｹﾞｲﾎﾞｰｲｷﾞﾐｯｸでは｢ｻﾞ･ﾌﾗﾜｰｼｮｯﾌﾟ｣なるｲﾝﾀﾋﾞｭｰｺｰﾅｰのﾎｽﾄも担当している｡

87年後半にＷＷＦを退団してﾘﾊﾋﾞﾘ施設に入所｡
極度の肥満を解消した｡

以降は末期のＡＷＡに参戦｡
ﾎﾟｰﾙ･E･ﾃﾞﾝｼﾞｬﾗｽﾘｰをﾏﾈｰｼﾞｬｰにし活動した｡

88年には久々に新日本ﾌﾟﾛﾚｽに来日｡

暴走狼時代のｽﾀｲﾙを復活させ再起を図っていた矢先の88年7月4日にｶﾅﾀﾞで自動車事故に遭い34歳の若さで､この世を去った｡

ﾀﾌでﾊﾟﾜｰもｽﾋﾟｰﾄﾞもあり､技のﾚﾊﾟｰﾄﾘｰも豊富なﾚｽﾗｰで､負けても評価はあまり落ちない希少な存在だっただけに自動車事故死はあまりにも唐突で衝撃的な出来事でした｡



1953年9月15日
ﾆｭｰﾖｰｸ州ﾆｭｰﾖｰｸｼﾃｨ出身

1988年7月4日没

本名 ｷｰｽ･ﾌﾗﾝｸ

Ｔ 185cm Ｗ 127kg


得意技

･ﾏﾝﾊｯﾀﾝﾄﾞﾛｯﾌﾟ
･ﾀﾞｲﾋﾞﾝｸﾞｴﾙﾎﾞｰﾄﾞﾛｯﾌﾟ
･ｱﾄﾞﾗﾌﾞﾙﾄﾞｯｸﾞ(ﾌﾞﾙﾄﾞｯｷﾝｸﾞｴﾙﾎﾞｰ)
･ｸﾞｯﾄﾞﾅｲﾄｱｲﾘｰﾝ(ｽﾘｰﾊﾟｰﾎｰﾙﾄﾞ)