伝説のレスラー 番外編 アントニオ猪木      珠玉の名勝負コレクションvol.77
60代前半  埼玉県
2015/11/12 14:43
伝説のレスラー 番外編 アントニオ猪木      珠玉の名勝負コレクションvol.77

伝説のレスラー番外編


炎のファイター '燃える闘魂 'アントニオ猪木

「珠玉の名勝負コレクション」vol.77


ブロディとの抗争が激化する中で「猪木さんに挑戦したい。」と藤波辰巳が名乗りを上げてきた。

新日本プロレスのエース交代をも意味するこの闘いに猪木は「もし、負けたらこのベルトを藤波に贈る。」と、カール・ゴッチから寄贈されたフランク・ゴッチ縁の真の実力世界一のベルトを賭けてきた。


そして、この1戦を裁く特別レフリーには "鉄人"ルー・テーズを招聘。

斯くして、久しぶりに新日本プロレス本来のストロング・スタイル・プロレスの対戦が実現。


果たして藤波に師匠猪木の厚く、そして高い壁を突き破ることができるのか?

それとも、猪木がまだまだ厚く高い壁であり続けるのか?


ファン注目の1戦です!



1985年9月19日 東京・東京体育館

◇スペシャル・シングル・マッチ
◆60分1本勝負

vs 藤波辰巳

○猪木(レフリーストップ 35分29秒)藤波●



新日本プロレスの80年代黄金時代を支えた、タイガーマスクや長州力率いる維新軍団、更に前田らUWF勢の大量離脱により急激に下降線を辿ってしまった新日猪木丸であったが、そこにメシアのような存在であるブルーザー・ブロディの出現によって息を吹き返した。


しかしブロディが来日できないシリーズはやはり観客動員数に影響があった。

そこでファンから要望の声が多かった猪木vs藤波を大舞台でマッチメイク。

この時点での新日本プロレスの切り札的カードであった。

いったいどんなドラマが生まれるのか?


先ず最初のドラマは猪木の入場の時に起こった。

先に入場した藤波はトップロープとセカンドロープを自ら開き、猪木をリングへと招き入れたのだ。

その姿はまるで王様を迎え入れる王子様のようであった。


王様猪木はリングインすると藤波に向かって「ウンッ」と頷く。

この時の両者はいったいどんな心中だったのだろうか?


先ずは藤波がコールされる。

続いて猪木。

七色の紙テープがリングを覆い尽くす。

手早く片付ける若手陣。


そして試合開始のゴングが鳴った!


序盤は一進一退のグラウンドの攻防が続く。


5分過ぎ、猪木が藤波の一瞬の隙を突き一気に逆エビ固めに持ち込んだ。

逆エビ固めからリバースのインディアンデスロックへ移行し絞りあげてから鎌固めを極める。

古の技。
アントニオ・クラッシック鎌固め。

放送席の山本小鉄が「この技は13年前の旗揚げ戦でゴッチを相手に仕掛けた技なんです。俺は13年前と何ら変わっていないんだよって言いたいんでしょう。」と解説。

館内も響めく。

2つ目のドラマだ。


しかしなんとかロープに逃れる藤波。


ブレーク後、立ち上がる両雄。

藤波が猪木に張り手を見舞う。

しかし猪木は冷静にこれを対処。

藤波をテイクダウンさせるとステップオーバートーホールドに捕らえる。

基本に忠実に、そして的確に藤波を攻め込んでいく。


ロープに逃れる藤波。

ロープブレーク後、藤波は猪木のバックを窺う。

ジャーマンを仕掛ける素振りを見せるが猪木は腰を降ろし防ぐ。

と同時に逆に藤波のバックを捕る。

今度は藤波がバックを捕る。

バックの捕り合いが続く。

藤波がフェイスロック、サイドヘッドロック、フロントヘッドロックと繋ぎ猪木のスタミナを奪いに掛かった。

猪木はハンマーロックで切り返すと右足を藤波の左腕に絡め複合技に捕る。

そして今度は左足も絡め、羽根折り固めの体勢に持ち込んだ。

猪木もまた藤波のスタミナを奪おうとしている。

立ち上がると猪木が藤波にリバーススープレックスを2連発。

ブリッジで立ち上がる藤波。

猪木の脚を捕り片逆エビ固めに持ち込んだ。

すると今度は弓矢固めの体勢に。

しかし汗で滑り失敗。

インディアンデスロックに移行する。

そしてもう一度弓矢固めにトライ。

今度は持ち上がったが、猪木の柔軟な身体には通用しなかった。

猪木は弓矢固めを巧みに切り返すと、腕ひしぎ十字固めに入る。


そして首4の字にスイッチ。

グイグイと締め上げる。

藤波はロープに逃れるとリング下にエスケープし、呼吸を整えてからリングに戻った。


リングインした藤波は猪木をロープに振るとカウンターのドロップキックを決める。

透かさずサソリ固めに捕らえる。


渾身の力で締め上げるが、サソリじゃ効かないと判断し足4の字固めに移行する。


ガッチリ極る4の字固め。

苦悶の表情を浮かべながらも「締めろ締めろ!折れ!」と藤波を挑発する猪木。

3つ目のドラマだ。

猪木の額には脂汗が浮かぶ。

裏返ろうと反転を試みるがあと一歩のところで元の体勢に戻されてしまう。

ようやくロープに逃れた猪木はリング下にエスケープし息を整える。

リングインした猪木だが立ち上がれずにコーナーに蹲りながら藤波の出方を窺う。

藤波が詰め寄る。

猪木は立ち上がると横に逃げる。

しかし藤波はサイドステップで猪木を逃がさない。


藤波がローキックで猪木に襲い掛かる。

ダウンした猪木を捕まえサソリ固めの体勢に入ろうとするが失敗。

再び4の字固めに入ったが猪木は素早くロープに逃れる。

立ち上がった両者。

藤波が猪木をロープに振るとカウンターのドロップキック!

ガッツリ猪木のアゴを捕らえた強烈な1撃!

そして立ち上がった猪木に何と延髄斬りを放つ。

しかし猪木はこれをあっさり躱すと逆に延髄斬りを叩き込んだ!

本家の意地。

亜流の延髄斬りはそう簡単には食わないよとばかりに鋭い1撃を見舞っていった。

前のめりに崩れる藤波を腕ひしぎに捕らえる猪木。

ロープに逃れた藤波はリング下にエスケープ。

上がってきたところをブレーンバスターの体勢で持ち上げる猪木。

だが藤波が空中で体を入れ替えた。

着地すると何故かヘッドロックに猪木を捕らえる藤波。

ロープに振るが猪木が逆にロープに振り返す。

交錯する中、最後は藤波が猪木のアゴにラリアットを叩き込んだ。

猪木が立ち上がるのを待ってから、今度は確実に延髄斬りを炸裂させた。

そしてバックに回り込みジャーマンスープレックスを狙う。

しかし猪木はこれをカット。

逆にジャーマンスープレックスで藤波をマットに叩きつけた!

カウント2で跳ね返す藤波。

猪木はボディスラムで藤波をマットに叩きつけた後、コーナーをよじ登る。

ダイビングニードロップ狙いだ。

しかし藤波は察知し起き上がり、猪木の腹にパンチを見舞うとコーナー2段目に足を掛けて雪崩れ式ブレーンバスターを狙う。

しかし猪木は登ってきた藤波にナックルアローを叩き込みコーナーから転落させる。

するとダイビングニードロップを藤波の胸板に突き刺した!


ここでの明と暗もドラマである。

あそこは雪崩れ式ブレーンバスターを食らうところなのだが猪木はパンチ1発でアッサリとカットしてしまったのだ。


猪木は藤波を立たせるとブレーンバスターで吊り上げる。

しかし藤波は再び空中で体を入れ替え猪木の背後に着地する。

今度こそジャーマンを決める。

誰もがそう思った瞬間、藤波は更にその上をいく必殺技を繰り出したのだ。

猪木をフルネルソンに捕らえると間髪入れずにドラゴンスープレックスでマットに叩きつけたのだ!

カウントが入るがグリップが汗で滑り外れてしまい、ブリッジも崩れてしまう。

藤波は猪木をロープに振りショルダースルーを狙う。

しかし百戦錬磨の猪木はこれをナックルアローでカットした。

ダウンする藤波を立ち上がらせると卍固めに捕らえる!

ここにきて繰り出したアントニオスペシャル!

しかし藤波はパワーで卍を振り解く。

猪木はアリキックから再び卍固め!


今度はロープに逃れる藤波。

ロープブレーク後、三度卍を仕掛ける猪木。


神技と崇められてきた猪木のスペシャルホールド卍固めを2度も藤波に崩されてしまった猪木は、自身の神通力の衰えを感じながらも卍に懸けたのだ!


今度は振り解くこともロープまで引きずることも出来ない藤波。

ここでスペシャルレフリーのルー・テーズが猪木の肩をポンポンと叩いた。


卍を解く猪木。

しゃがみ込みテーズを見上げる。

何が起きたのか判らないようだ。

藤波はギブアップをしていない。

凱旋帰国した藤波が発した言葉「アイ・ネヴァー・ギブアップ!」が我々の脳裏をよぎる。


裁定はレフリーストップ。

テーズは、このままでは藤波の肩がクラッシュしてしまうと判断し試合をストップしたのだった。

余りにも唐突に試合を止められた両雄はポカンとしている。

しかしこの試合はこれで良かったとワタクシは思います。

試合の決着が着いた後、藤波とガッチリ握手を交わし抱き合う猪木の目に涙が浮かんでいた。

藤波も泣いている。

試合後のドラマだ。


そして外敵上田馬之助がリングに入り両雄を称える。

ここもドラマだろう。


猪木と藤波。
両者のシングル対決は今までに3度行われてきましたが、当時の新日本プロレスに残留した数少ない大物日本人同士の一騎打ち且つ、藤波がヘビー級に転向してここまでの地位を築いてからの師弟対決は初めてであったため、この1戦は新日本プロレスの歴史の中でも大きな意味を持つ試合であったとワタクシは思います。


敗れはしましたが藤波も、この1戦を境にまた一段と実力を伸ばしたようにも思えました。

現に、この試合の3ケ月後にはタッグマッチながら得意の飛龍原爆固めで、猪木から初フォールを奪っています。


力の衰えて来た猪木と、レスラーとして上り坂の頂点手前まで差し掛かって来た藤波。


両雄は次のステージで
再び相見えるのであります。


以上(^O^)/

アントニオ猪木
珠玉の名勝負コレクションvol.77でした!


どうもアリガト~(-o-)/
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コメント

60代前半  埼玉県

2015/11/12 22:15

16.  >>13 九郎 義経 [ウマ][あせあせ(飛び散る汗)][ぴかぴか(新しい)]さん

新日本プロレスの歴史の中では、やはり猪木-藤波ラインが最も強い師弟の絆を持っているとワタクシは思っている( ̄ー ̄)

60代前半  東京都

2015/11/12 21:31

15. こんばんわ

藤波もこの頃レスラーとして脂が乗ってくる30代になり
憧れの猪木にやっと挑めたのでしょう

この試合はリアルタイムで観てます

泣いたのは藤波だけでなく私をはじめ
体育館の大勢の人が涙してましたよ

上田以外にもレスラーのギャラリーが多く居ました

勿論 私も
藤波~
猪木~
ありがとうーー
と絶叫して泣きました

東京体育館から歩いて帰れる距離なのに
なんでだか千駄ヶ谷の駅構内の立ち食い蕎麦屋で蕎麦食べた記憶まで蘇ってきました

50代後半  愛知県

2015/11/12 21:30

14.  >>12 さん

掘ってみろ、掘れ掘れ!\[ ̄口 ̄;]/~

50代後半  愛知県

2015/11/12 21:29

13.  >>12 ☆コイサン☆さん

いかにも(-。-)y-~~

やはり中卒?にて新日プロ旗上げの、あの鏡開き画像にも載りし…

やはり特別な弟子と察する(^。^)y-~

60代前半  埼玉県

2015/11/12 21:21

12.  >>8 九郎 義経 [ウマ][あせあせ(飛び散る汗)][ぴかぴか(新しい)]さん

この試合には数々のドラマティックな展開が散りばめられている。

4の字の時の「折ってみろ!」の他にも逆エビ固めの時に「締めろ!締めろ!」と叫んでいる。

猪木サンの思いもよらぬ言動は
言われたほうにしたらとても
戸惑うと藤波は言っていた(・o・)

それもまた猪木流なんだろね(^∧^)

60代前半  埼玉県

2015/11/12 21:15

11.  >>7 レインメーカーさん

ワタクシも藤波が1番弟子だと思います(^^)

他の選手とは何かが違うんですよね(^.^)

50代後半  愛知県

2015/11/12 19:52

10.  >>9 あやさん

我が日記上げしは朝、起きた時に(笑)
(^。^)y-~
明日かな

~サッ!

50代半ば  熊本県

2015/11/12 19:25

9.  >>8 九郎 義経 [ウマ][あせあせ(飛び散る汗)][ぴかぴか(新しい)]さん
今日はないのですか[ウィンク]

楽しみにしてますよ[ムード]

50代後半  愛知県

2015/11/12 18:53

8. 
動画観ずとも、恋殿の文のみでこの試合の記憶、鮮明によみがえりし
(^-^)v

折ってみろ!は猪木サンの10大語録の一つやと

  )))))))))
\[; ̄- ̄]/~ダアッ

50代前半  静岡県

2015/11/12 18:22

7. 長州でも藤原でもなく、猪木サンの本当の師弟は藤波だと思います!
日プロ時代から、猪木サンの付き人だったんですよね~(⌒‐⌒)

この二人の対決は、遺恨だとか世代交代じゃあなくて純粋に師匠と弟子の戦いみたいな感じがしました!

懐かしいッスね…("⌒∇⌒")

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