髭男の歌詞、いいな。



半年ぶり？にまた日記を書こうと思ったのは、、、
なくならない場所に残しておかないといけないような気がしたから。
でも人目がありすぎるのは怖いのでこの選択に。

できれば批判せず、正論をかまさず、そっと、そんな人もいるのかと一つの情報として心にしまっていただければと思います。
中絶に関する話なので、もちろん理解し得ない人、許せない人いると思うので、そういう人はあらかじめこの後は読まないで下さい。









この度望まない妊娠をし、明日中絶手術をします。
まさかこの私に限って、、、という気持ちは、、、その実わりとよくあることで、危険なんだなぁ。


私はこの年になるのに、実は処女です。
若い時に、何度しても痛すぎていつからか諦めました。
あんな痛み耐えられるのは好きな人じゃないと無理だ。そして、人を好きになれたのが人生に一度きりという事態でほぼ詰んでいる。
でも別にいい。
本当に私が好きな人なら、きっと処女だろうとなかろうと気にする人ではないだろう。
そう思って生きてきたけど、性欲は人並みにあるわけで、、、挿入せずに擦るだけの行為はたまーにしていた。

今回、2年ぶりくらいにそういう行為をしました。
26歳男性。初めて会う人。
1夜だけ、出したのは一回のみ。
入り口にちょっとかかったかなというくらい。
やはり全然気持ちよくないしもう当分いいやとその後の連絡はスルーして趣味の登山を楽しむことにした。

この夏はずっと北アルプスを山小屋泊で縦走し、双六小屋から東鎌尾根を通り槍ヶ岳に行ったところで小屋じまい、積雪を観測し、アルプス終了。
その後ちょろっと滋賀の武奈ヶ岳周辺を縦走してみたけど、雪山に行きたくなり八ヶ岳に行きだした。
雪山は、夏と違って空気がピリッとしている。
寒さで耳や手が痛くなる感覚が好きだ。
人も少なくて静か。

その行為をした後に行ったのは八ヶ岳本沢温泉。
映画ゆるキャン△に出てくる、最高所の野天風呂です。（標高2,150m）
緩やか道はつまらないので、渋の湯から天狗岳周辺の踏めるピークを全てハントして向かったら、最終本沢温泉に下る道が急登トラバースとなり、下りきった本沢温泉側登山口にはバーが下され「積雪のため通行禁止」と札がかかっていました。
危なかった。
本沢温泉は野天も内風呂も最高でした。

孤独と自然を味わい、食べ物に感謝し、トラバースで生きることに懸命になり、男女という観念から人間に戻れた気がした。



が、それから1週間、、、
生理が来ない。
いつもきっちり来ていたあいつが来ないなんて珍しい。
そして突如出た大量のにきびと、旺盛すぎる食欲と、絶え間ない吐き気、、、。
いや、まさかな。
ネットで調べてみる。処女妊娠などありえるのか。
結果、わからなかった。
否定するものはあれど、肯定する記事はほとんど見つからなかった。

しかし、こんな不安の中で生活できない。
検査薬を購入して試してみる。
陽性。
信じられず翌朝2回目。
陽性。
今日日の妊娠検査薬は99%の確率らしい。
一縷の望みをかけて、急いで病院の予約をとる。
「妊娠していますね」
状況を説明するととても驚かれたので症例は少ないのだろうが、事実妊娠しました。
時間が経つと手術は大掛かりになり、22週を過ぎると中絶自体ができなくなる。
最短日時で手術日を決めた。
産む選択肢は1ほどもなかった。
相手の同意書はなくても手術を受けてくれた。
相手の同意書が提出できずに病院から中絶を断られ続け、1人で産んで遺棄して逮捕される女性のニュースを何度も見たことがあったので、当事者の立場で応対してくれる病院があることに感謝した。
アメリカでなくて良かった。
正論だけじゃ人は死ぬ。

相手に連絡した。
一度きりだし、連絡とれなくなるものと思っていたのに、、、
謝りたいと、、、同意書を書くし、費用も持ちたいと言ってくれたことに、荒んでいた心が少し緩んだ。
後日、会って話しました。

そして
たった1人の友達に連絡した。
シングルマザーだし、批判も覚悟したけど、このまま1人で抱えられなかった。
こんなこと、他の誰にも言えない。
友達は批判も慰めもなかった。
事実と気持ちを話したら、友達もただ後悔だけはないようにと自分の体験を話してくれた。
付き添い必要なら行くからと言ってくれた。


1週間、嗚咽を我慢しながらいつも通り仕事をこなし、明日、手術をします。

なかったことにしてはいけない。
私の甘さを
未熟さを
記しておこうと思う。

そして
人は
自分で思うよりも、自分を思いやってくれている。

私も、誰かのピンチには
正論で返すような自分本意にはならない。
どれだけ間違えていようと、相手のためになる行動をしたいと思った。