富士山、行ってきてしまいました。

梅雨時期の、奇跡のような晴天に。
来月には開山してしまう、行くなら今しかない。

仕事終わりにまたまた高速をぶっ飛ばして行ってきました。
富士宮登山口から日の出前に出発。
通行止めと書かれてバリケードを張られた登山口の隙間から続々侵入します。
朝陽が登るのを見ながらひたすら登る。
聞いていた通り、下の景色も上の景色もずっと変わらない。
つ、つらい。

開山前なので小屋はやっておらず、トイレもありません。
富士山は他の山と違い登山道を外れても用をたしてはいけません。
※ 全部丸見えなのでそもそも無理。笑
開山前なので健脚者ばかりでついついペースが早くなる。
苦しい。もはや修行。

4時間近くかかり登頂。
そのままお鉢を巡ります。
巡っていると、トレランナーが走ってくる。
3回追い越されました。笑
富士山の山頂をランニング、、、と思いきや、4人くらいいました。笑
あと、帰りに登山口まで標高1,200mくらいを自転車で登る人。
あぁ、私はなんてちっぽけな人間だ。
私も何か、やりたい。

山頂の小屋前にあるベンチで食べ損ねたおにぎりを食べます。
ふと思い出した
「１年生になったら富士山の上でおにぎりを友達100人と食べたい」みたいな歌。
壮大な夢だな。
お母さん、私は今、富士山の上でおにぎりを、一人で食べています。
付き合ってくれる友達はまだ、できません。

そのまま毎度お馴染み山頂昼寝。
下山して温泉入ったら顔が真っ赤でヒリヒリしました。
気休めに美白パックをしています。

のんびりお鉢巡りを楽しんだら、下山開始。
時間もあるしもっとのんびりしたいですが、さすがに膀胱が心配。笑
9時間近くトイレに行かなかったのは我ながら最高タイムだと思う。

帰りは行きと違い登山者少なめ御殿場ルートを選択。
砂を巻き上げて走る下山専用の大砂走りと、宝永山に寄りたくて。
御殿場ルートはザレザレで、登るなら3歩進んで1歩下がるようなしんどさ。
ここから登る人はタフそうなソロ登山者ばかりでした。
グループ登山多めの富士宮と大違い。
このルートを選ぶだけで尊敬。
途中、外国の女性に声をかけられる。
あ、ちょうで私がザレた石で滑って転んだとこですね。
「危ない道だよねー」と。
「ハハ、でも凄く良い天気で最高ですね！」
「ね！梅雨でずっと雨だったけど、今日は奇跡みたいな晴天ね！キツい道だけど、あとちょっと頑張るわ！」
「が、頑張って、ください」
外国人より日本語が下手な私。
何か、何かやりたい。

そして砂走りで思い切り走ったら宝永山間近まで来ていました。
振り返ると砂走りはもの凄い角度の道だった。
宝永山から見るとまるで壁。笑
お爺さんに話しかけられる。
「ここから山頂まで行けるのか？」
え、
「え？！いや、この道は下山専用で、登ろうとしても蟻地獄みたいに進みませんよ。登りはもっと向こうにあります」
隣にいた、男性二人組も話しかけてくる。
「山頂まで行ったんですか？！」
宝永山は単独でくる人がたくさんいるみたいです。
しばらく話をして別れます。

宝永山帰りは走りすぎて分岐を通り過ぎ、、、富士宮六合目に合流するはずが突然駐車場に出ました。
びっくりした。
帰りはライダーに煽られる乗用車を横に見ながら頭文字Dばりのスカイラインをまた下ります。
夜は鹿にぶつからないようにゆっくりゆっくり登りました。
※3頭ほど道路を横切った。
明るいって、いいな。
帰りは昨日に引き続き温泉に入ります。
せっかくなのでこのまま明日も久しぶりの静岡を堪能して帰ります。


富士山
見る山だと思っていたけど、案外良い山行になったなー。
もう一度登るかと言われたらわからないけど。笑
あ、昨年友人が富士山に登りたいと言い出した時に購入した酸素スプレーを、家に忘れてきました。
富士山で使わなければ、もはや必要なし。
高山病はいつもの、若干の頭痛のみでした。