朝5時。
ペンションの天井が見える。
目が覚めてしまった。
今日はお山の日ではないのに。
今日は筋肉痛になる予定だから。

予定していた筋肉痛は、遅刻することなくきっちり翌朝に来ました。
階段を下りるたびに太ももに走る痛みを心地よく感じながら、とりあえず食堂に行ってみる。
するとおじさんがコーヒーを入れてくれました。
今日は、前回行った野天のような温泉「尖石の湯」に行く以外ノープラン。
10時にならないと開かない。
うーん。
すると、おじさんがペンション敷地内でやっている朝市が6時半からあるよと教えてくれる。

行ってみる。
手作りの色んなものが売られている。
手作り。私の大好物。
野菜と朝ごはんを買ってペンションの食堂で朝ごはんにします。
さて、これからどうしよう。
まだ8時前。
色々検索するもやはりオープンしていない。

いっそ
山に行くか。
山にオープン時間はない。
しかし今日の私に筋力もない。

前から行きたかった車山に行くことにします。
車でラクチン登頂山で温泉が開くまでのんびり山頂昼寝でもしよう。
しかし、苦手なバイクたくさん峠道。
横転して溝にがっつり落ちているスポーツカーの横に警察と若い男女グループ。
なぜ、そんなことに。
気をつけよう。

そしてナビの登録を間違えて予定よりだいぶ下から登ることになりました。
が、通り過ぎた車山近くの駐車場は駐車待ちで混み合っていたのでどのみち一緒。

車山は最初から最後まで360度素晴らしい景色でした。
めちゃくちゃ暑かったけど。
全然、霧ヶ峰じゃなかった。
道は丸い石の砂利道で、角度が絶妙！
平坦なアスファルトより歩きやすい最高な道でした。
どこまでも歩ける。

駐車場を間違えたことに歩き始めるまで気づかなかった私は、すぐ登頂できると思いメッシュのお風呂上がり靴に普段着、サコッシュに財布とスマホだけ入れた散歩スタイル。
意外ときちんとした登山スタイルの人が多くて少し恥ずかしい。
山を、ナメているわけではありません。
うっかりミスです。
「こんにちはー。」
ナメていないアピールに挨拶はしっかりする。
しかしこのメッシュ靴、、、疲れた足裏にツボ押しマッサージをしているかのような気持ち良さ！
石が丸いからこそ気持ちがいい。
登山しながら足裏マッサージ。最高です。

昨日の修行とは一変して、最高のハイキングになりました。
山頂のテラスから南アルプスが一望できるとワクワクしていましたが、雲で全く見えませんでした。
雨が降らなかっただけで、良しとしよう。
すぐさま下山して温泉だ！
昨日あまり言えなかった「こんにちは」が言えることが最初は嬉しかったけど、下山時に30名くらいの団体さんが2グループと中学生が多数次々と登って来られて、こんにちはお腹いっぱいになりました。
ありがとう。
昨日の下山時は、木がBBQをしている人たちに見えたり、鳥の声がホイッスルを鳴らして歩く人に聞こえたり、人恋しさMAXでした。
人と話せる喜びよ、ありがとう。

しかし暑い。
温泉に向かいます。

今日は女湯に先客いました。
風呂上がり、おじさんに温泉水を頂く。
断食的なこともやっているらしい。
温泉入り放題の断食、楽しそう。

温泉を出るともう昼過ぎ。
お腹、空いた。
縄文の湯正面にあったジェラート屋さんが気になっていたので行ってみると、駐車場に10数台のバイク、、、そして談笑するおじさん軍団。
怖くてそのまま通りすぎる。
よし。帰ろう。
高速の入り口に向かって走っていると、とあるスーパーが目に入る。
「あ！ツルヤだ！」
行ってみたかった！
迷わず入る。
どうせどの飲食店も混んでる。
ツルヤで買って作ろう。

初めてのツルヤは、、、素晴らしかった。
最初の野菜ゾーンだけでもう楽しい。
川魚も、鮎とニジマスまでは地元にもあるけどヤマメとイワナは初めて見た！
最近釣りにも行けていないので飢えている。
五一ワインも買って、少し早めに昼兼用晩御飯にしよう。
来週1週間は長野飯だ。

しかし顔が、、、痛い。
今回も真っ赤になるほど焼けました。
日焼け止め、塗ってるのにな。

て！ちょっと待って！
コロボックルヒュッテ？！
行程を見るとコロボックルヒュッテを通っている！！
あの、ボルシチの？！
こんな人混みの中にあったの？！
行きたかったー。
気づかなかったー。
今度はちゃんと計画を練って、早めスタートして、湿原も満喫して、コロボックルヒュッテでボルシチを食べに行こう。

後日談～
いつも友人と母に、前日に登る山とルート、当日に写真、下山時に温泉報告をしているんですが、、、友人に下山報告するのを忘れていました。
月曜朝に友人からLINEが来る。
「ねぇ。急に不安になったんだけど、下山してるよね？最近滑落のニュース多いから。」
「！！！！あ！してますしてます！翌朝朝市に行って温泉入って帰宅してます！」

申し訳ない。
そして
ありがとう。