0122修行僧となって「七面山」「希望峰」
30代後半  愛知県
1/25 21:06
0122修行僧となって「七面山」「希望峰」
「レストランに入ったら、メニューは開いてすぐ決めろ」決断力を鍛えるためだと松岡修造さんが言っていたこの言葉をなんだか気に入っている。
そのため外食時は、店員さんが水を持ってくるまでに注文を決めることにしている。
が、大抵は悩み抜いた末に決めた友人に届けられた料理を見て「そんなのあった?!」と後悔するのが毎回です。
それでもやめられない。
私は「特訓」とか「修行」とかいう言葉が好きだ。



ゆるキャン△聖地巡礼をした昨日
りんちゃん家から本栖湖に行ってみようかという考えが頭を過りましたが、、、早く温泉に入ってダラダラしたい気持ちが勝り早々に宿へ向かう。
りんちゃんは折り畳みみたいな自転車で行ったのにな、、、私はダメ人間です。
旅館はだいぶくたびれてますが、私はきれいでオシャレなホテルよりも崩れかけそうな旅館が好きだ。
海外に行っても一泊1,000円しないドミトリーに泊まる。
そして、この宿は24時間天然温泉入り放題!
宿は見た目じゃない、中身。
というか温泉。

温泉に入りダラダラし、また温泉に入りダラダラ。
昼間に聖地巡礼した箇所を見直すため、ゆるキャン△を飛ばしながら全話見る。


そして翌朝
温泉に入り、8時頃のんびり出発。
9時前に七面山登山口に到着しました。
麓には観光バスから20名くらいの登山者が続々と、、、身延山を思い出す。ここもか。
参道はさすがに整備されていて、広くて緩やかで歩きやすい。
しかし、長い。
延々と続く葛折。
高低差を考えると、、、長くて当たり前か。
心を無にして、修行僧の気持ちになって一歩一歩歩きます。
しかしノースフェイスの小さなザックを背負った本物のお坊さんに軽く抜き去られる。
「お気をつけてお越しください」と言われる。
「ありがとうございます。」

途中、作務衣姿の人も下りてくる。
え!寒くないの?!荷物は?
「お気をつけて。」
「ありがとうございます。」
私はとことん一般人だなと噛み締めます。
やはり修行が必要。

今日は、山頂近くにある宿坊「敬慎院」に泊まります。
まさに修行。ワクワク。

宿坊までは長いけれど歩きやすい道が続きます。
到着すると宿坊には寄らずにそのまま七面山を目指す。
いきなり雪がモフモフになる。
そして鹿がワラワラと出てくる。
飼い鹿??全然逃げない。
そして鹿トレースしかない雪道を1人、雪に沈みながら歩きます。
今日は夏靴にチェンスパ、ストックしかない。
足がちょっと冷たい。
辺りはガスガスで迷子になりそうな不安を覚える白さ。
そして沈む足が微妙に疲れる。
切り込んだ崖近くは道が急で、前爪で蹴り込んで進まないとズルズル滑るのはわかっているけど、すでに疲れている。ふくらはぎが。
常にけりこみながら歩くの、しんどい。
あとお腹すいた。

等高線が緩いからちゃちゃっと行けると思っていた七面山。
雪、、、恐るべし。
そして毎度トレース泥棒をしていた私は、ちゃんと雪道を歩いたことがないことに気がつきました。
トレースない登り、、、しんど。

しかし七面山到着時
ずっと真っ白だった視界に太陽と青空が!
暖かい!!
ポカポカ陽気でのんびり休憩します。
地味ラッセル疲れたので、、、希望峰はやめようかな、と思ってましたが、、、今から戻ると14時か。
戻ってもやることない。
希望峰まで行くことにしました。
ヘロヘロだったのに、山頂でエネルギーチャージをしたら元気満タン!
ザックザック下りていきます。

そう、、、下り、、、て、、、
どこまで下りるのか不安になるほど下り切ると、がっつり登り返します。
希望峰山頂は、天気が良ければ最高な景色なんだろうな、とは想像できるほどの開かれた山頂でした。
今日は流れ行く雲しか見えないけど。
いいんだ今日は。修行だから。

さ、戻るか。
また地獄の登り返しが待ってる。
しかし、、、トレースに乗っかって歩くと、雪で沈まないからか全然疲れない。
行きの登りが嘘のようにスルスル登れました。
自分のトレースに感謝しながら下山します。
途中、滑ったら崖下に転落しそうな危険箇所はありますが、、、ゆっくり下りれば問題ない。
サクッと戻ると、あと少しというところで雪がチラついてきました。

え。

楽しみにしていた門からの富士山は、、、
富士山どころか何も見えませんでした。泣
明日は見えるかな。

七面山山頂でチャージしたエネルギーは、希望峰ピストンで消えました。
お腹すいた。
お風呂で暖まり、暖か過ぎる部屋にてお茶菓子とお茶を頂く。
そして布団でゴロゴロしながら夕ご飯を待つ。
もはや修行僧ではない。

夕ご飯はお腹を最低限満たすだけの食事をと思いきや、桶に味噌汁が、釜ごとご飯が来るという女性2人には多すぎる量でした。(相部屋で2人でした。)
お酒は飲めないので一杯だけ頂き、味噌汁は2人で完食しましたが米は、、、もう無理、、、。
残しづらいことこの上ないですが、、、残してしまいました。
申し訳ない。
あの量は育ち盛りの男子校生でないと無理デス、、、。

そして消灯1時間前
部屋の外で何やら良い声のお経が聞こえます。
1時間ほど夜のお勤めはしてきましたが、この後は自由参加と言われたのでしびれる足をひきずり私は部屋に引っ込んできました。
やはり修行僧にはなれません私。
目がしぱしぱするのでもう寝ます。

翌朝
朝陽を見るために朝のお勤めを途中で抜けて、素晴らしい雲海富士山が見れました。
朝ごはんを食べて、御朱印を貰って、一足お先に下山します。
入り口で何度も「お気をつけて」と皆様に言われましたが、、、歩き始めてもうそろそろ門を抜けるところでまた
「お気をつけてー!!」
びっくりするほどとても大きな声が聞こえました。
思わず振り返って手を振る。
なんだか
じーんとしました。
一期一会、大切にしよう。


明日は日本海側に大寒波が来るみたいですね。
長野の山を越えてこないよう祈るばかりです。
下山したら道の駅巡りながら甲府の石井スポーツに寄ろー。
邪念が全く払えていない。
ありがとう山梨。
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コメント

60代前半  愛媛県

1/28 8:23

9. 七面山登頂ですね
昔、白装束にて登山した経験ありますが険しい山だったし霧がすごかったことを覚えてます
やはり神聖な山なのだと感じた次第です

60代前半  愛知県

1/28 0:59

8.  >>5 アヤさん
そうだったんだー 良かったね なんか持ってるね

50代後半  大阪府

1/27 22:48

7.  >>4 アヤさん
今晩は
お疲れさんです

あまさんも?
厳しいよね
大変ですよ
普通の人では?
無理かなぁ(=^ェ^=)

30代後半  愛知県

1/27 20:01

6.  >>3 たかさん
普段交わることのない体験ばかりだったので、勉強になりました。

30代後半  愛知県

1/27 20:00

5.  >>2 フードコートさん
初日は遭難しそうなほど真っ白だったので、翌朝あんな景色が見れると思わなかったです。
感謝。

30代後半  愛知県

1/27 19:58

4.  >>1 風さん
僧侶の高い身体能力を見て
「あぁ、私たち凡人とは違う生き物だ」と思ったのでなれません。

40代後半  愛知県

1/26 7:41

3. なんて素敵な生き方をされているのだろうかと思いました。
尊敬ですわ、ほんと。

60代前半  愛知県

1/25 21:59

2. こんばんは。メッチャ良い所だし 次の日富士山見れて良かったですねー 近くに行っても見れない事ありますもんね 一つ一つが目に浮かぶ文で楽しいですー

50代後半  大阪府

1/25 21:20

1. 阿満さんに成りますか?

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