冬休み最終日は入笠山ハイキング
30代後半  愛知県
1/28 6:22
冬休み最終日は入笠山ハイキング
天気、、、良いー。
人、、、多いなー。

朝8時20分
富士見パノラマリゾート駐車場
昨夜から車中泊です。
車中泊車は10台くらいでしたが、朝6時頃から続々と車が集まり、最初のロープウェイ8時半を前に既に第一第二駐車場は満車っぽいです。
ほぼスキーヤー。
今日はハイキング登山なので人が多いのは仕方ない。
初回ロープウェイは混みそうなので、まだ車内でまったりします。
車中泊はなかなか快適でした。
夜は雪がパラつきましたが積もることなく溶けて晴天。
キレイな月と星空が見れました。

ペットボトルが凍り飲み物を摂取できなかった昨日を反省し、マグボトルに自販機で買った温かい黒豆茶を投入。
9時
そろそろ行ってみます。

ロープウェイ内で一緒になった人がなんと平出さんの友人で、平出さんはよく甲斐駒ヶ岳から観音岳界隈でクライミングしてると言ってました。
近辺のオススメの山も教えてくれて、聞いたことない山名はメモしたので今度行ってみようと思います。
有意義な移動時間だった。

少し歩くとヒュッテ入笠(旧マナスル山荘)に到着。
ランチは11時からだった。
あと40分、、、ランチは並ぶと有名だし、入笠山ピストンしてたら間に合わないかも。
というより既にランチの口になってしまっているのでもはや登る気はない。
いいんだ今日はまったりハイキングの日。
ポカポカ陽気で、手袋を外すくらい温かい。
結局ランチに並んだのは私だけでした。笑

ランチを食べると入笠山へ。
時折氷面になってました。
入笠山山頂はやはり人が多い。
そそくさと先へ向かいます。
下って下って下り切ると峠がある。
そこから道路に出ます。
風がないポカポカ晴天だからこそ通れる道。
ありがたい。
重機?のタイヤ痕をたどります。

このままずっと行った釜無山?から山に入ってそのままずっと稜線をあるくと、甲斐駒ヶ岳の山頂に繋がってる。
ステキ。釜無山からは破線ルートですが。

「釜無山」まで行く予定でしたが、予定になかった11時のランチを食べてしまったので、「釜無山」は既にタイムアウト。
でもピークハントのないピストンは気持ち的に頑張れないので、手前にあるYAMAP赤線がめちゃくちゃ細い「程久保山」を目指します。
誰もいないので「アンビバレント」を流しながら鼻歌混じりにタイヤ痕をトレース。
湿原を横切り少し登ると、、、
この辺から山に入るはず。
予想はしていましたが、、、入る箇所はわかりません。

いいや、どうせ雪なんだから山頂の方へ自分で直登冬道を作れば良い!
そんな気軽な気持ちで足を踏み出す。
既に足首が埋まります。
「、、、いや、大丈夫大丈夫。」
今日もラッセル。
私はアイゼンしか(以下略)
あまり足の上げ下げをしないよう小股で登りますが、それでも辛い。
雪が重い。
地図を見る。
進んでなさに愕然とする。

ピンクテープを見つける。
あ、道は合ってるらしい。
しかし次第に膝まで雪で埋まるようになる。
「!、、、いや、大丈夫。足さえ前に出し続ければ、どんなに辛くたっていつか登頂できる。」
平出さんも言ってた。
「無理かもしれないと思っても、登頂するために毎日山で過ごすうちに、進むうちに、いつのまにか辿り着く。」って。
諦めさえしなければ、足を止めさえしなければ、登頂できる。
行こう!

ボフッ!!

ふいに腰まで雪に埋まって顔から雪面にダイブしました。
「、、、!いや、大丈夫。大丈夫。足さえ前に進めれば、、、。」
足、、、抜けません。
そのまま雪の中を進めるかなと思いましたが、、、いや、進めません。
場所を変えても、もはや腰から下は雪面から出ません。
足、、、進みません。

「、、、帰るか。」
後半分残してこれはもう無理だ。
どうしても入笠山以外にピークハントしたくてここまで来たのに。
夏なら15分なのに。
後ろ髪引かれますが、、、ムリなものはムリ。
ムリ、、、最近、友人の息子がよく言います。(中学生)
小さい時は「イヤ」だったのに。(イヤイヤ期)
軽々しくムリって言うなと言ってましたが、、、いや、これはムリ。

アシリパのワカンじき、、、持ってこれば良かったなー。どうせ誰も見てない。
後悔。
いや、たぶんムリだけどね。ないよりは。
アシリパはその辺のツルでパパッと杉本に作ってあげてたのになー。
私もパパッと作れるように、帰ったらサバイバルの勉強しよう。
もしかしたら3,700年後、、、
人類が滅亡した原始の世界に、人類1人目として蘇るかもしれないし。(ストーンワールド)

再びタイヤ痕をトレースしながら、のんびり戻ります。
久しぶりの撤退。
悔しい。、、、いやいい。
行けて当たり前な所に行ったって、面白くない。
無理かもしれないということに挑戦して、失敗するから面白いんだ。
まだ色々挑戦したい。
だから山は引き続き行ったことのない山を巡りたい。
初めてだからこそ
道は合ってるのか、この天候で行けるのか、どこまで行ったら帰ってこれるのか、不安になりながら歩きたい。

なんてことを、戻ってぼっちになった本日2回目の入笠山山頂でぼんやり考えました。
山頂独り占め最高。
ポカポカだから久しぶりに山頂昼寝。
、、、と思いきや、八ヶ岳と南アルプス、富士山に囲まれて目が閉じれるわけもなく、、、ゴロンとして寝ながら眺めました。
贅沢。

その後は山荘に戻って、飲み放題のハーブティーを飲みながらまったり。
(お茶、コーヒー各種、ハーブティー各種、紅茶など滞在中飲み放題でした。)
マイボトルに入れて散歩もいいですよ、と言われました。
!!!!
マイボトルに今朝入れた、ぬるくなった自販機のお茶が憎い。

まったりしていると晩御飯。
晩御飯もメインをメニューから選べて凄すぎる!
ステーキにしました。
信州サーモンは副菜と一緒で、全てに付いてくるらしい。
お腹いっぱいになると、、、
なんと星空ソムリエのマスターがナイトツアーをやってくれるらしい。
えー!!
18時半に暖炉に集合して(2組しか泊まってないけど。)湿原に向かいます。

皆でおそろいの、暖かすぎるベンチコートを着て、滑り止めの刃みたいなものが付いた長靴を履いて、ヘッドライトをして、マスターの後を歩いていると、、、
「なんだか南極探検隊みたいだね。」と誰かが言う。
ステキ。
湿原の中に置かれた椅子に腰掛けて、星空を見る。
良いな。
マスターが所々笑い要素を入れてきて、最後にダジャレを言ったところで寒くなってきたねと皆で帰り支度。笑
予想外に良かったです。

ー最初「晩御飯の後にはナイトツアーがあるので参加いかがですか?」
と言われた時は即断ってしまいました。
「ツアー」苦手な言葉です。
ソロで山に来ているのに、団体ツアーなんて、、、嫌だ。
いつも勝手に1人で夜中に星は見に行っている。
マスターが星空ソムリエだと言うので、それならと渋々承諾したものだった。

が、、、参加して良かった。
ちょうど満月で、もう少ししたらライトなどなくても月明かりだけで歩けますよと言うので、しばらく談話室で本を読んだ後に行ってみた。
本当にライトなしで十分だった。
月明かりと白い雪が、いつもの真っ暗闇な山を明るく照らす。
いつもの、真っ暗闇の山の怖さが和らいでいる。
これなら、明日は山頂で朝陽を見れる気がする。
21時遅めの就寝。


翌朝5時半、起床。
湯たんぽの温かいお湯で顔を洗い、6時10分頃まで共有部でハーブティーを飲みながら本を読み、日の出を見に入笠山へ向かいます。
外でアイゼン装着しようとするも、山荘にいるお犬様に阻まれ全然準備できない。
「帰ったら遊ぶから。今は、今はやめてくれ、、、。」
空がどんどん明るくなる。
諦めて中でアイゼン装着し、傷つかないよう膝立ちで玄関の外へ出ます。
待っていたお犬様と共に入笠山登り口へ。
お犬様は入り口まで案内すると山荘へ戻っていきました。

ヘッドライトは全くいらないほど白い雪が眩しい。
ザクザクと雪を踏み締め急ぎます。
登頂。
やはり誰もいない。
昨日下調べした自撮り用山頂看板を映える位置へ設置し、オレンジに縁取られる南アルプス、まだ夜空が残る中央アルプス、北アルプス、蓼科から3日前吹雪に苦しんだ北八ヶ岳から南八ヶ岳、そして、富士山!
360度展望を楽しみます。
そして
朝陽ー!!
今日が始まります。
暖かい。

さ、帰って朝ごはんだ。
朝ごはんもめちゃ豪華でした。
これ以外に、ご飯やら副菜やらなんやらかんやら言ってくれればつけるからねと小屋の人。
では、とめちゃくちゃ美味しかった大根漬けをお願いします。
パンのおかわりいる?牛乳いる?リンゴジュースもあるよと、サービスがすぎる。
そんなにサービスしていいんですか?と不安になる。笑

朝ごはんを食べたら下山の準備。
ロープウェイまでなので、もうアイゼンやストック、ゲイター、バラクラバやニット帽はしまいます。
共有部で山雑誌見ながら食後のコーヒー。
優雅な朝。
でも、私既にもう1個ピークハントしてきている。
そんな、満足感に浸る食後のコーヒー、最高にうまい。

いやー。
最終日に相応しい、良い山と、良い山荘でした。
3日前に白駒荘をキングオブ山小屋と言いましたが、いや、、、ここかもしれません。
1人じゃ、もったいなかったな、、、
普段あまり同じ山は行かないんですが、、、ここはリピートしたい。
色んな季節に来たい。
あ、夏は日暮れが遅いのでナイトツアーは星空観察ではなくて、鹿を追ったり、日の入りを見たり、様々だそうです。
今度は1人じゃなくて友達と来たいな。
そう、思う山、山小屋でした。
楽しかった。
ありがとう。
帰りは玄関の鐘を鳴らして、姿が見えなくなるまで手を振ってくれました。
七面山宿坊を思い出す。
じーんとしました。
必ず、また来よう。

さ、
ロープウェイ始発に合わせてのんびり帰ります。
誰もいない道を、「アンビバレント」を流して。

下界に戻っても
便利なものに流されず、たくさんの人の中一人一人をないがしろにせず、一期一会を大切に、暮らしていこう。
、、、できる限り。


冬休み、終了。

前日定休日だった「ゆーとろん」温泉に行きたかったですが11時営業なので、昨日と同じ「金沢金鶏の湯」へ行きます。
下界に下りる前にきれいにしなくては。
「金鶏の湯」は、地元の方が利用している感じの温泉で、湯上がりにドライヤーしていると、背後におばさまが。
突然髪を触られる。
「?」
「しっかりした髪の毛ねー。ちょっとあなた、触らせてもらいなさいよ。」
隣のおばさまも触りだす。
「え?ちょ、、、。」
「私ねー。美容師なの。」
「あっ、そうなんですか。」
人の髪がつい気になるらしい。
大学生かと言われ嬉しくなる。
金鶏の湯、良い温泉です。

さて、
モンベル諏訪で甥っ子の山男グッズを購入。
「下山したら『ゴールデンカムイ』見に行こう」と、もはや山に行かなくなった友人から連絡が入ったので帰ります。

いやー。冬も冬で良い旅だった。
来週は誕生日登山しなくては。
久しぶりに山飯登山だ!ワクワク[ぴかぴか(新しい)]
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コメント

40代後半  愛知県

2/1 16:20

7. パノラマの山麓レストラン、何食べても美味しいですよ
下山後に是非お立ち寄りください

30代後半  愛知県

1/30 7:57

6.  >>3 終活戦士〓さん
YouTubeにしたら、趣味が仕事になってしまいそうで嫌ですねー。

30代後半  愛知県

1/30 7:56

5.  >>2 ぽんた2さん
山で出会う人は、本当に素晴らしい人ばかりです。

30代後半  愛知県

1/30 7:55

4.  >>1 ららさん
冬は人も少ないし、空気が冷たくて気持ちいいし、簡単な山も天候しだいで険しくなり、
良いですね。

誕生日はゆるゆる山ご飯ハイキングにしますー。

50代前半  愛知県

1/28 10:01

3. メチャクチャガチですね[ほっとした顔]
羨ましい…
YouTubeに動画投稿しちゃえば[にこにこ]

60代前半  愛媛県

1/28 8:29

2. 雪山で人の暖かさを知る喜び、最高ですね

50代前半  愛知県

1/28 6:40

1. 冬の登山素敵ですね。
誕生日登山もお気をつけて。

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