滴る水
あれはまだ、学生の頃
付き合いだした彼は同じサークルに入ってきた人だった。
その春に卒業とともに遠方に行ってしまった、それまでお付き合いしていた人と、正式にお別れをした直後に出会った人だった。
元カレは筋肉質で色白で、友人と過ごすときも私を側においておくいわゆるベッタリタイプだったが、この人は細身で浅黒い肌をしていた。友人との時間が第一で、私はそのあと、ベッタリは好まなかった。
サークルの仲間でいるときも、側になんて来ないし、二人でいることなんてあまり無かった。
珍しく、彼が遊びに行くよ と言い出した。
彼は下宿しており、私は一人暮らし。
まぁ、その方が自由だもんね。
その日は梅雨が明けて間もなく
試験期間が終わって夏休みに入る直前だった。
見たいビデオ←DVDじゃない、ビデオテープ(笑)
がある と、近くのTSUTAYAに寄ってから、隣のコンビニでおやつとお茶を仕入れ、カウチ族(懐かしい♪)と洒落こんだ(^^)
あのとき観たのは何だったかな。。
ビデオを観たら帰る予定だった彼、そのままお泊まりしていこうかなと2本目の途中で言い出し、下宿先には朝食に間に合えばいい と、朝早い時間に目覚ましをセットしてから、続きに集中(笑)
これがはじめてお泊まりだったので、私はちっとも話が頭に入ってこず、無駄にドキドキしてました(/-\*)
ビデオが終わりに近づいた時だった。
すぅ。。という寝息が聞こえて、逆におどろき、何か問題があって手を出されないのかしら?などと小さな不安に苛まれ( ̄▽ ̄;)
試験明けで、一夜漬けだったからな....と、自分を納得させてカウチソファーで寝ちゃった彼にタオルをかけ、灯りを落とし、私は布団へ潜ったのでした。
深く寝入りそうになったとき、彼が目を覚ました。「あぁ....寝ちゃってた。 はな?寝ちゃった?」と、急に掛けられた声に、私がビクッと反応したことをきっかけに、彼は隣に滑り込んできた。
半分夢の中にいた私は、なんだかよくわからないうちに両手を上げた状態で腕を掴まれて寝ており、目を開くとそこに顔があった。
そのまま彼は私を組み敷いた。
重ねた体の重み、触る手の力の加減、体温....前の彼とは違う人に抱かれてるんだな。。と他人事で
ちゃんと彼のことは好きだったはずなのに
好きだとか愛してるだとか、何故か一切の感情がなく、客観的に自分を見ているような感覚だった。
ボーッとしたまま、彼を受け入れていたとき
「ポタっ」と水が顔の上に滴り落ちた
何?
....ポタっ、ポタっ....
続けざまに数滴の雫が降ってきた。
雨??
部屋なのに?何で?
そう思って薄く目を開けると
彼の顔があった。
そこから、おびただしい量の汗が吹き出ていて、彼の動きに合わせてそれが滴っていた。
ハァハァという息づかい
リズムよく滴る汗、汗、汗。。。
こんなに汗だくになって。。。
と、びっくりとちょっと感動したのをおぼえている。
汗をかきやすい彼だったようで、その後も汗の雨を降らせてくれましたが、命を削っているような様に怖くなり、そのうち私が忙しくなって自然消滅気味に。。
最後はきちんとサヨナラしましたが。
汗だくの娘から汗が降ってきて、急に思い出した
むかし、むかしの7月の出来事。。
コメント
2018/07/29 1:34
26. >>22 はなさん
秋の大感謝祭!
賛成~ッ!!!
なんなら、ネタ作り協力しましょうか~?
えっ~と、
過去の経験の中で一番印象的だったのは?
あと、ちょっと変わった性癖の人とか?
返コメ
2018/07/27 20:13
24. >>23 はなさん
ふむ~(’-’*)♪女性恐怖症と言うよりは、女子との肉体的絡み恐怖症だったらしい…笑
私はその頃、そう言うの理解出来なくて、「ちぇっツマンネー!」とか思ったけど、今なら恐怖まで行かなくても、私もあまり絡み好きでは無くなってるし…(^_^;)
心の絡みをあの頃も大事に出来て居たら、相手を大事に出来て付き合う事も可能だったかも…☆
惜しいことをしましたな!(*´ω`*)
返コメ
2018/07/27 20:05
23. >>17 メッセージ70さん
女性恐怖症の方と両想い。。
きっと人としても、メッセージ70さんが魅力的だったんでしょうね♪
でも、好きな人に据え膳食わずに居られると堪えるよね。。そんな風に思ってない人となら何とも思わないのに(笑)
返コメ
2018/07/27 20:03
22. >>20 あらたさん
すぐ秋になっちゃうもん(笑)
いーーーやーーーだっ(笑)
返コメ
2018/07/27 20:02
21. >>16 イーグルスさん
美しくも悲しいお話ね
それほどまでに愛する人と一緒になれたのは羨ましいけど、やっぱり結婚は一番好きな人とすべきじゃ無いのかとすら思ってしまいます。
一人でいることを選ぶって。。
すごい決意よね
返コメ
2018/07/27 20:01
20. >>18 はなさん
冬休み特別企画 まで待てません。
せめて 秋の大感謝祭 あたりでひとつ。
返コメ
2018/07/27 20:00
19. >>12 マメ太郎さん
路線はいつもどおりですが、今回2度目の脱線です(笑)
落ちがある、釣りに違いない
そう思ってくださって嬉しいなぁ♪
普段の日記を続けた甲斐があったってもんです(笑)
返コメ
2018/07/27 19:58
18. >>11 あらたさん
どんな日記も釣りだと疑わない、みんなが大好きだ(笑)
今回のは夏休み特別企画的なもので
次回のガチンコがあるかは未定ですわ(笑)
返コメ
2018/07/27 19:54
17. こんばんは☆
私も昔、好きな先輩が同じサークルに居て、両想いっぽかったのに、付き合うことすら出来ませんでした!笑
その人、噂では女性恐怖症だったらしく、私もアパートで一晩二人きりになりましたが、手も出して貰えず…(^_^;)
何か甘酸っぱい乙女心を思い出して、日記の男性と彼を重ねてしまいました!(*^^*)
はなさんの思い出、素敵ね!(*´ω`*)
返コメ
2018/07/27 12:49
16.
つづき
女性はその彼のことを愛していたし、亡くなった旦那さんのことも吹っ切れていたので抱かれながらとても幸せを感じていた。しかし正常位で一つになった瞬間に「軽い…」という実感が身体に広がり涙が溢れてしまう。
女性は結局亡くなった旦那さんのことが吹っ切れた訳でも忘れた訳でなかったことを自覚し、彼と別れて一人で生きていくことを決意する。
そんな内容だったかな。
とても素敵な映画でした ( ´艸`)
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