中国は10月1日から1週間が国慶節で大型連休となっている。中国人が大挙して日本に押し寄せる事が想定されるが、デング熱に感染したのも気づかずに来日する人もいるであろう。
22日までに、中国のデング熱感染者は6089人で、昨年同期の10倍である。そのうち5190人は広東省であり、2週間で3655人も増えたとされる。それは、ヒトスジシマカより感染力があるネッタイシマカに因るものと考えられる。一方、成田空港では毎年のようにネッタイシマカの成虫が見つかっている。
ネッタイシマカは、10℃を下回る場所では繁殖出来ないが、東京の10月の最低気温は15℃前後であることから、
ネッタイシマカが荷物に紛れて持ち込まれる可能性も否定出来ない。
ネッタイシマカは、デング熱ウィルスだけでなく、黄熱病や西ナイル熱その他の感染症を媒介することでも知られている。