優しいは、難しい
40代前半  東京都
2021/07/05 21:55
優しいは、難しい
もうずっと前から思っていることがある。
それを今日、強く思った。

優しいは、いろいろな場面で結構都合良く使われる。

告白をやんわり断る都合のよい言葉。
『優しくていい人なんだけどね…』

友達に付き合ってる人と別れたことを告げたときの一言。
『優しい人だったんだけどね…』

付き合っている彼氏の写真を見た友達の一言。
『…優しそうな彼氏じゃん』

どんな人が好きなの?に対する回答。
『優しい人が好き!』


優しさは麻痺する。痛覚と同じ。辛味や苦味がだんだん慣れてくるのは刺激に強くなるから。
優しさは常に一定程度供給されていたとしても、その優しさに慣れてくると優しく感じなくなる。
そこで放たれる一言。
『あの時は優しかったのに…』

とある鎮痛剤も半分は優しさで出来ているそうだけれど、優しさは要らないから粒を小さくしてくれと思うのは僕だけだろうか。


今日、仕事仲間が心を痛めた。
僕は同僚に優しく出来ていたのだろうか。
同僚の変化を見抜けなかった僕は優しくない。
きっとまだ全然足りてない。

ほとんどの優しさは結局のところ損が多いけど、少なくとも僕は優しい人間でありたいと、そう思った。
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