コーヒーと、水と、魔法と。
こうやって、夜、いつものように明日持っていくアイスコーヒーを淹れている時間が贅沢で好きだなと思う。
昨日はコーヒーを淹れる時間が取れなかったから、尚更のこと嬉しい。
1日の中で、人生の中で、コーヒー屋でもない僕が、コーヒー屋ではない日本人の中では、かなり長い時間をコーヒーに費やしているはずだ。
お湯を沸かして、やかんがカラカラ言って、豆を機械がガリガリ挽いて、湯を注ぐと良き香りがふぁ~っと広がる。
いつも使っているガラスの容器の裏には、SLOW COFFEE STYLE と書かれていて、いいスタイルですね!僕も同じ意見です!と、心の中でガラス容器に伝えていたりしているあたり、少し痛いコーヒー人間だ。
いつかコーヒー屋をやりたい。
移動式でも、小さな店でもいい。湖か、川か、海か。とにかく水が見えるところがいい。
水は連続的に動くけど、一定ではないから、いつも違う動きが見られる。
動きが違うから、自分がその違いを受け入れて順応するまでに時間がかかる。その時間をコーヒーと共に過ごせれば、それはもうSLOW COFFEE STYLEの魔法にかかってしまっているってわけだ。
たまにはそうゆうのもいい。
自分が自分を見失わないように。