朝起きたら東の空が赤く燃えていて、あぁキレイだなーとか思う。

リビングに行くと、ここは海辺の家か？と疑うほどに湿気がすごい。

カーテンを開いて、窓を開けると目の前には青い海。どこまでも広くてずっと向こうに船が浮かんでいてる。
高くどこまでも広がる青い空。
それらが僕の白シャツを青く染めて、風なんて吹いちゃったりすることを想像する。

でもここは現実であって、海などないし僕は白いシャツなんて着てない。なんなら黒だ。

エアコンをつけて部屋を除湿する。

エアコンが効くまでの少しの時間におもう。
夏が真っ盛りだ。でもいつか終わってしまう。有限だ。


僕は海がある街で育ったけれど、内陸部だったから海辺に住んだことはない。

海に行きたい。海に触りたい。
夏の終わりを見に行きたい。