愛犬から学んだことその2
一人(一匹)ぽっちは大嫌いの巻
タミーが来た家
それは新築の家だった
まだ全てが新しく傷一つない建物で、広さは日本の家と比べると広く、小さなタミーにとっては良い運動場だった
タミーは何時も僕が動けば一緒に着いて来て、片時も離れなかった
それこそ足に絡み付いて、たびたび転びそうになった事もあった
僕はその頃は大手のソフト会社に勤務するサラリーマンだった
毎朝タミーにご飯をあげ、お散歩に連れ出すのが僕の日課だった
タミーはお散歩に行きたくて、行きたくて、僕の顔を舐めるか、顔が届かない場合は吠えて僕を叩き起こすか
ともかく追いかけられて捕まえられて、クシュクシュにされるのが大好きで、毎朝一番の日課が鬼ごっこだった
タミーが来た当初は、いわゆる小型犬が大人になったぐらいの大きさだったかな
家の一階には板の間があり、僕はタミーをここで捕まえた場合、グルグルグルグルと駒のように回してやった
タミー、これは嫌がってなんとか逃げようと抵抗するのだけれど、小さな子犬にはとても抵抗出来るものではなかった
目を回したタミー
真っ直ぐに逃げて行こうにも、頭が片っ方に傾いていて、真っ直ぐに歩けない ^^;
この仕草が可愛くて、けっこうからかってしまったな
この頃の小さなタミーは歯が生え変わる時期
ともかくなんでも噛もうとする
子犬を飼った事がある方ならばお判り頂けるだろう
子犬の小さな歯は鋭く噛まれるとかなり痛い
その破壊力は凄まじく、オモチャを買い与えても数日でボロボロにしてしまう
この時、Xはタミーに恐怖を覚えた
生まれて来る子供が噛まれたら・・・
母性本能から来る当然の恐れだったろう
僕はいろいろと調べ、ある事を実行した
タミーが噛んでいけない物をかじった時、ノーと言いながら前足をタミーの口に挟み、軽く口を閉じてやる
でも、歯が鋭いので痛みを伴った
タミーはキャイン、キャインと鳴いた
でも、タミーが噛んで良い物を口に加えた時は、優しい声でグッドガール、タミーと呼びながら頭のなで、ご褒美のクッキーを与えた
まさに飴と鞭
しかし、これが最も効果的な方法である事を僕は教えられた
タミーは自分のオモチャだけを噛むようになるのに2週間と掛からなかった
でも、これは我々の目が届いている時だけの事・・・
監視の目が無い時
いいや、言い換えれれば、犬の特性をちゃんと理解していない事が原因で起きた大惨事・・・
犬はパックで移動し生活する生き物
この事を理解していなかった僕は、タミーだけを残し外出する時は、タミーをバスルーム(アメリカの家は、お風呂のバスタブとトイレ、そして洗面所が一緒になった部屋が標準として装備されています)に残し明かりを付けたままの状態にして外出していた
ある日、仕事をしている最中にXから電話が来た
家の中が水浸しであり、バスルームが2階にあったのだけれど、一階の天井のいたるところから水が漏れ、大変な事になっているので至急帰って来て欲しいとの事だった
その惨状たるや凄まじかった
家に保険を掛けてあったのだけれど、ペットが原因であるダメージはカバーされず、結論から言うと、修理に日本円で言えば300万円以上の費用が掛かった
タミーはバスルームに入れられた時、トイレに繋がっていた上水道のケーブルを噛んでいたのだ
これがある時破裂し、Xが外出している間に家の中は水浸しとなった
今思うと、不幸中の幸いだと思う
あの時点で水が電気系統に触れ、漏電していたらと思うとぞっとする
それ以降、タミーが一匹で家に残される時は、犬専用のケージに入れられる事となった
なんとこのケージ、タミーは気に入って、普段昼寝をする時は今日にいたりこの中で眠っている
この経験が今振り返ると子育てに大きく影響していた
言葉が通じない子供に対して危険を教えると言う事
これは、その子供に対する危険を出来るだけ回避すると言う事だけではなく、いざもしもの場合があった場合、子供がその危険を理解していると言う事
飴と鞭
この経験はまた同時に僕の今の人生でも生きている
コメント
2014/03/04 21:06
1. 愛犬の躾も
なかなか大変です。
でも、
他の動物より人間に愛情をくれますね。
その時のタミーの様子を想像しながら、
読んでいました。(笑)
返コメ