夜の砂漠を

歩いてみる。


踏みしめる

土の温かさと

空気の冷ややかさ

真ん中の私は

ぽっかりしている。


歩いて行くと

小さなオアシス。


夜空の星が映し出されて

いと潤しい。


何だか

ピカピカ輝る宝石を捕まえたくて

水面に手を放してみた。

宝石達は

手をすり抜け

マントへ映る。

軽くて

ふんわり

宇宙気分。


夜空を駆け抜けて


少しずつ夜が明ける。


マントの宝石の輝きが


弱まって


次第にイエロー陽光が

力強く　

包み

優しく

土へかえる。

マントは‥

陰と陽の証。

☆ocean☆