むかしばなし ~ 図書館で制服JKと健全な出会い ①
50代後半  北海道(道央)
2018/01/15 20:42
むかしばなし ~ 図書館で制服JKと健全な出会い ①
前回の日記に続き連想的に当時のことを思い出した。
人間年を取ると話が長くなる、長文日記を連投する私ももう立派な年寄りなのであろう。
誰かに読んでもらうというより自分のための備忘録、ということでお許しいただきたい。

大学2年のとき(前回の日記の翌月)、私は調べものをするために図書館に出かけた。
教養の英語で「比較言語学」なるお題を与えられたもののさっぱりわからず、取りあえず知識をあさりに行ったのである。
平日の午前だったので館内はガラガラ、利用客は数人しかいない。

私の目指す比較言語学の書物は洋書コーナーの片隅にあった。
隣の棚には「英語教育」の本、逆隣にはなぜか「スヌーピー」の原書、不思議な取り合わせだ。
私は比較言語学の書物を2冊、そしてなぜかスヌーピーの原書を1冊もって読書室に移動した。

比較言語学の書物は日本語で書かれているのだが、やはり読んでもさっぱりわからない。
スヌーピーは読めば笑える。
1時間もせずに私は言語学の本を書架に戻しスヌーピーをもう2冊読むことにした。
私としては当然の帰結と言えよう(^^;;

洋書コーナーに制服姿の女の子がいた。
黒髪でスッピン、ごく普通の高校生だ。
ちらっと目が合ったような気がしたが、およそナンパには不向きな環境だ。
私はスヌーピーをもって読書席に戻った。

しばらくすると、彼女も読書室に入って来た。
100人近く入れるような読書室で私は一番端のテーブル席にいたのだが、なぜか彼女はすぐ隣のテーブル席についた。
他に利用者は2, 3人しかいなかったと思う。

ふと顔を上げたときに目があった。
私は「君もお勉強?」と尋ねた。
彼女は「英語、教えてくれない?」
「読んで笑ってるくらいだから英語得意だと思って…」

どうやら彼女はそれが目的で私の近くにやって来たらしい。
ただ、私が読んでいたのはマンガ、しかもスヌーピーだ。
中学レベルの英語力があれば読んで笑える。

もちろん私に断る理由はない。
事情を尋ねると「英語で日記を書く」宿題のためだった。
私は彼女の隣に移動しにわか家庭教師が始まった。

始めてすぐに事情はよく理解できた。
彼女は高2なのに中学レベルの進行形も完了形も理解していない。
聞けば自分では書けそうもないので、図書館の本から適当に丸写しして提出するつもりだったらしい。

私はすぐに彼女に英語を習得させることを諦め、彼女に日本語で話を作らせそれを私が英作文することにした。
B5のノート1ページ分の日記だが完成したときには昼を過ぎていた。
私が彼女をランチに誘うと「私は…だよ」と彼女は右手でVサインを作った。

私はこの時点で大きな思い違いをしていた(^^;;
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