さて、歌舞伎町で惰眠をむさぼる合間にアダルト系でいかがわしさ満点の相手と楽しくやり取りしたＵ助である。
残念ながらやり取りした相手と実際に会ったわけではないので、想像半分、当てずっぽう半分と考えて読んでいただければ幸いである。

最近の東京のアダルト掲示板にはなぜか「処女」を売り物にする募集が目立つ。
「大切な処女なので優しくしてくれる人…」
「バージンでも面倒がらずにつき合ってくれる人…」
タイトルからして男目線でうさん臭い。

常識的に考えて未経験にも関わらず即物的なアダルトの出会いを求める女性がいるとは信じ難い。
たとえもし本当だったとしても初体験できるのは一度だけ、同じ相手に二度は通じない。

一度しか使えない上に少しでも道理がわかっている男には通用しない、詐欺ビジネスとしても狙いどころにあまりにも無理がある。
ただ無理のある存在がこれほど増殖しているには理由があるはずだ。
私はある意味で興味津々に２、３メールしてみた。

彼女たちの返事は一律に「まず何度かお食事して、安心できる方なら…」
つまり、平たく言えばリピート～定期のパパ活希望である。
ただのパパ活ではなく「処女」という口実と餌をぶら下げてリピーター客を得ようという魂胆だ。

パパ活女子は大部分の男性にとって最も不人気な存在だ。
何の見返りもなしに出資だけを要求されるのだから当然だ。
そこに「将来の見返り」を餌にぶら下げた「処女活」なら活路が開けるかもしれない。

東京のアダルト掲示板は正体が見え透いた業者が多い。
普通の男には見え見えであっても引っかかる奴だけをカモにできればそれでいい、くらいに割り切っているのだろう。
そう割り切って考えるとこの処女活はカモから繰り返し金を巻き上げられる分、敵ながら良い戦略だ。

恐ろしいのはこんな業者に引っかかる男がいることだ。
どの程度この処女活に引っかかる男がいるのか、それは私にも見当がつかない。
ただ、毎日のようにアダルト掲示板に処女活業者の書き込みが並ぶところを見ると、彼らのビジネスはある程度成果を上げているのだろう。

処女を売りにする業者とそれを見抜けず引っかかる中年童貞、東京のアダルト掲示板は想像したくないほど恐ろしい様相を呈しつつあるのかもしれない。