スパイクタイヤの思い出
50代後半  北海道(道央)
2018/11/10 12:23
スパイクタイヤの思い出
11月の札幌はタイヤ交換の季節だ。
先日タイヤ交換をしながらその昔スパイクタイヤを使っていたときのことを思い出した。

スパイクタイヤ、実はこの名前は和製英語で英語ではスタッドタイヤ(studded tire)と言うのだが、スタッドレスタイヤに切り替わる段階になって名称が変わったので、今でもスパイクタイヤの方が通じやすかろう。
スタッドレスタイヤと異なりスパイクタイヤは路面に爪を立てて走る原理だ。
当然車が多くなれば路面が痛み、削られた舗装が粉塵となって大気汚染の原因となる、このためスパイクタイヤの製造、使用が禁止されることとなり現在に至る。

路面に爪を立てて走るスパイクタイヤはその接地圧が重要だ。
タイヤは接地面積が大きくなると接地圧が下がる、つまりピンの食いつきが悪くなる。
したがって夏には幅広タイヤを装着しているスポーツカーでも冬タイヤは幅の細いタイヤにする。

タイヤというものは単純に幅を変えると直径も変わってしまうため、サイズ変更するにはタイヤの幅だけではなくホイールの直径、タイヤの扁平率も変えて直径がほぼ同じになるようにしなければいけない。
このためスパイクタイヤの多くは夏タイヤに比べ幅が細く扁平率が低くなり、夏タイヤからスパイクタイヤに履き替えるとハンドルが軽くなり乗り心地が柔らかくなる。
私が当時乗っていた86レビンは夏タイヤから冬タイヤに替えると、まるで別の車かと感じるくらいの違いだった。

現在のスタッドレスタイヤは扁平率を変えてもさして性能に変化はないため、多くの車は夏冬同サイズのタイヤを履かせている。
一方でスパイクタイヤの時代にはホイールサイズを変えられない一部の車種を除き、セリカXX、スカGなど大部分のスポーツカーも冬タイヤは幅細、これが当然だった。

ただ、当時の当然も現在の感覚で見るとなんともタイヤが不恰好に見える。
これも時代の変遷というものなのだろう。
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