小さな小さな同窓会
50代後半  北海道(道央)
2019/08/12 17:57
小さな小さな同窓会
先日、高校時代の友人から電話が来た。
高校の同期の男が街中でバーをやっているので、久しぶりに集まってみないかとのこと。
少々タイトな日程ではあったが、こんな機会は滅多にないので少し遅れて参加することにした。

バーはカウンター6席とテーブル席が2つの小さなお店、以前よく行っていた「扉」と同じくらいか。
店主は同じクラスになったことはなく高校時代には話をする機会もなかったので、どことなく見覚えがある程度だ。
テーブル席に高校時代の友人と女性2人が盛り上がっていた。

女性2人のうち片方は面影が残っていたのですぐにわかったのだが、もう片方は思い出せない、というよりもその風貌に見覚えがない。
私が席に着くと「U助くん、おひさしぶりね」と言われて「あなたは誰?」と聞くわけにもいかない。
「あーひさしぶりー(汗)」と頭の中を真っ白にしつつ、男女4人(+店主)の小さな同窓会は始まった。

私に声をかけてくれた友人は大学時代よく一緒に合コンに行き女子を持ち帰る悪友、戦友でもあったのだが残る2人は女性だ。
下世話な内輪ネタで盛り上がるわけには行かない。
全員の共通の話題は高校時代しかないので必然的にその話題が中心になる。

「そう言えばY、今ごろどうしてるかな?」
「Y君は4年くらい前に癌で…」
噂話をしているとところどころに訃報が混じってくる。

また、我々の世代はいわゆるバブル世代、就職は最高潮の時期だったが不況期に最もダブつきも多かった世代だ。
リストラ、出向転籍、この年になると早期退職組もちらほら…
数人の近況を伺っては
「おたがい元気でよかったな」
「おたがい現役でよかったな」
健康であること、社会に居場所があることに感謝する、そんな世代になってきたことを実感した。

BGMに「22歳の別れ」が流れた。
ちょうど客が我々だけになったので店主が気を利かせてくれたのだ。
思い出話には昭和のBGMがよく似合う。

この店主のコレクションは「扉」よりもさらにマニアックだ。
テレサ・テン、美空ひばり、知る人ぞ知る伊藤咲子まである。
そんな懐メロを聴きながら思い出話に花を咲かせる。

今も第一線で活躍している者、30代で早世してしまった者、思い出話に登場する彼らは当時のまま、皆平等だ。
行きている者も世を去った者も皆平等に集まる、これが「お盆」の本来の意味だという。
一足先にお盆を楽しむ、そんな懐かしい、そして楽しい一夜だった。
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コメント

50代後半  北海道(道央)

2019/08/12 19:37

2.  >>1 ウルオさん
こんばんは
私の高校の同窓会は地元では毎年開かれているようですが、札幌では不定期、しかもプチ同窓会レベルです。
参加すると一瞬で18歳に戻れるのはこちらも同じです(笑

50代後半  岐阜県

2019/08/12 19:29

1. 

高校の同窓会が4年毎にあるんだけど

一瞬で全員18歳になるんだよね

30年も昔のことを昨日のように語り合ったり

当時のアダ名で呼びあったりね(笑)

ただね…

何故か男性しか出席者がいないんだよね



俺は男子校卒業だった(爆)

(ニヤリ)

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