ワゴンセールとエイプリルフールの出会い
50代後半  北海道(道央)
2021/04/04 22:22
ワゴンセールとエイプリルフールの出会い
札幌の4月は砂ぼこりの季節だ。
冬場に積雪の中に閉じ込められていた砂埃が雪解けとともに舞い上がる。
本州では花見など行楽季節の始まりだが、北海道は一年で最も観光客が少ない閑散期である。

エイプリルフールがなぜ「ウソをついても許される日」になったのかはわからないが、本来は春の陽気に浮かれて頭のネジが外れてしまうことを指す言葉だ。
札幌の4月は浮かれるほどの陽気ではないが、もともと頭のネジが外れているU助にとっては一年中がエイプリルフールのようなものだ。

さて、前回の日記にも書いたが、長い連敗期間を越えて先月やっと半年ぶりにアポが取れたU助である。
脚線美に惹かれて出かけたものの、脚線美の上にビア樽を載せたM&Mチョコのマスコットのような女性と感動の出会いをしてしまったのも前回の日記に書いた通りだ。
それでもたとえM&Mであれ全く会えなかった当時と比べれば格段の進歩だ。

少し状況が変わったかな?と感じていたところ、普段なら出しては引っ込めるだけの募集に返信が来た。

プロフは20代前半普通体型、写メには見覚えがある。
毎日のように掲示板で募集を連投している子だ。
この日も3件募集を出していたので順に確認してみた。

いずれも即会い短時間希望、40分~1時間間隔で再投稿している。
いかに短時間でもこの間隔でコトを済ますことはできないので、アポが取れないために再投稿を繰り返しているのだろう。
私の募集にメールをくれたのは最後の募集から30分後、どうやら「不人気物件」のようだ。

アポ取りに窮した挙句ワゴンセールに出す覚悟で私の募集にメールを送ってきた、おそらくそんなところだろう。

私としても不安は大きいが、会えないよりははるかにマシだ。
M&Mが登場すればまた全力で退却すればいい、それだけのことだ。
こうして日記のネタが1つできたことだけでも感謝して私は待ち合わせ場所に向かった。

現れたのは少しボーイッシュなルックスのごく普通の女の子だった。
私としては十分に合格点、車に乗せホテルに向かった。
彼女は快活によくしゃべり話も弾む。

脱ぐと普通サイズのウエストに小さめのバストと小さめのヒップ、やはりボーイッシュな体型だ。
短時間指向だけにエッチはやや淡白だが、マグロではない。
半年ぶりの収穫としては十分に満足できる出会いだった。

今、この日記を書きながら少しだけ考察してみた。

彼女はルックスも応待も平均以上、会えばほとんどの男は受け入れることだろう。
それなのに彼女はアポ取りに窮して連投を繰り返し、鬼畜U助のもとへやって来た。
それはなぜか、最も考えやすいのは「利用客一巡」だ。

20代女子ならルックスがよほどひどくなければ初見の客を取るのは難しくない。
だが、短時間指向でエッチも淡白な彼女はリピート客を取れるだけの魅力が足りなかった。
そのため頻繁にサイトを利用する男性が一巡してしまうと二巡目が取れない彼女はアポに窮することとなった、ということだろう。

今の札幌は全体としてまだ男が多く女が少ない売り手市場であるが、買い手が頭打ちになることで少し状況が変わるかもしれない。
もちろんたった一例で全体を予測するわけにはいかない。
ただ脳内お花畑、年中エイプリルフールのU助には少しだけこの先が楽しみとなる今年初ゲットなのであった。
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