東京で大規模な援デリ業者が摘発されたニュースを見た。
出会いサイトやSNS、マッチングアプリなどで客を集める、典型的な援デリ業者だ。
数十人の打ち子（メール係）を使って１件「別２」～「別2.5」で１年で20億円以上を売り上げたとのこと。

私はこの記事を読んで少なからず驚いた。

１件あたり「別２」なら20億円は10万件だ。
年中無休でも１日270件、女子100人を抱えていたとすると１日約３本…
女子全員が年中無休でフル稼働できるはずはないので実際にはもっと多い数百人の女子が入れ替わりで出入りしていたのだろう。

売り上げは女性の取り分が半分、そして打ち子の取り分が１件につき3000円とのこと。
この業者には最盛期50人の打ち子がいたとのことだが、だとすれば打ち子の取り分は少なくとも年平均600万だ。
私は打ち子に転職したくなった。

記事によれば打ち子の間で客取り合戦もあったらしい。
それを読んでふと思い出した。
６月に東京に行ったとき、私が募集をかけた途端に３人の女性からオファーがあった。
それまでは東京で募集を出しても見てさえもらえないのが普通だった私には世にも不可思議なできごとだったのだが、このような事情があったのだとすれば合点が行く。

もしかすると東京名物の
「処女だからやさしくしてね」
「中出しって経験してみたい」
などの思わず吹き出しそうになる募集も彼らの仕業なのだろうか。

摘発された打ち子（メール係）は予想通りほとんどが男だったとのこと。
だとすればこのようないかにも男目線の募集が目白押しになるのも当然のことかもしれない。
男が食いつきたくなりそうな女性を男が演じ、そこに多くの男が群がる、なんとも不気味な光景だがこれが今の出会い系の実情なのかもしれない。

それでもこれほど大規模な業者が摘発されれば、少しは状況も改善されるかもしれない。
そう思いながらワクワクで東京のアダルトを開いてみた。
だが、そこでは「処女だからやさしくしてね」も「中出し経験したい」も健在だった。

どうやら東京の出会い系は私が想像するよりはるかに闇が深いらしい。