…というわけで年明け早々からPCと格闘しているＵ助である｡

PCの上で数式と格闘しているだけならまだいい｡
数式を解けば解決するからだ｡

今回はひょんなことからｿﾌﾄを自作することになってしまった｡
10数年前にC++というﾌﾟﾛｸﾞﾗﾑ言語でｿﾌﾄの自作を試みたときは､起動するとPCが暴走､を繰り返した挙げ句にPCを１台壊してしまった苦い経験があるので､今回はCなどという凶暴な言語を使うのはやめにしてBASICという人にもPCにも優しい言語を用いてｿﾌﾄを書いている｡

取りあえず自作ｿﾌﾄを起動してもPCそのものが暴走することはない｡
（無限ﾙｰﾌﾟに突入するとｿﾌﾄは暴走する）
…が､起動したｿﾌﾄはPCには優しくても人には優しくない｡

やっとのことで起動に成功しても､2～3操作するうちにわけのわからぬﾒｯｾｰｼﾞを出して止まってしまう｡
ﾊﾞｸﾞを見つけ書き直して起動してもすぐにまた別のところでﾊﾝｸﾞ…
この数日間こんなことを繰り返すうちにただでさえ容量の少ない脳みそはﾊﾟﾝｸ寸前､

…というわけで脳みそがｵｰﾊﾞｰﾋｰﾄを起こす前に少し頭を冷やすことにした｡

こんなときの頭の冷やし方は簡単､ﾜｸﾜｸをやってみるに限る｡
女性の書き込みに片っ端から返信を入れ4､5回でも空振りすれば少しは頭も冷めるだろう｡

さて､ｱﾀｯｸ開始…
ｽｽｷﾉで募集している若葉ﾏｰｸの19歳､
本文は｢条件入れてﾒｰﾙしてね｣の一言だけ､
ﾌﾟﾛﾌを見るとその日登録したばかり､
私は｢どこの業者だ？｣と思いながら
｢ｲﾁｺﾞで顔ありで…｣とおよそOKが来そうにないﾒｰﾙを送った｡

不思議なことにこの１発だけで頭の中はすっきり､気持ちを切り替えまたPCに向かった｡
自作ｿﾌﾄを起動するとやはりたちまちﾊﾝｸﾞ､しかもﾌﾞ～ﾝと異音を発している｡
｢ありゃ…またPC壊しちゃったか…｣
と思いながらふと見ると異音を発していたのはPCではなく携帯のﾊﾞｲﾌﾞ､
上の19歳からの返信だった｡

相手の子は157ｾﾝﾁ56ｷﾛ､
業者でこのﾌﾟﾛﾌはかなり怪しい､
実物は65ｷﾛくらいかもしれない､
けれど上のﾎﾞﾄﾑｿﾞｰﾝの提示にOKしてくれたのだから､会ってみることにした｡

やって来た女の子はかなりむっちりしているが顔立ちは端正で｢★★★★☆｣､
会うなり｢顔なしでいい？｣と条件を変えようとするところはやはり業者さんだ｡
私が｢それならやめておくよ｣と返すと｢じゃあ顔も撮っていいよ…｣
｢写真どこにも出さないでね｣とすぐ変えるところも業者さんだ｡

体型は｢★★★☆☆｣だが抱き心地はよい｡
表情やしぐさもきれいなので総合評価は｢★★★★☆｣
彼女は｢大吉｣とまでは言えないが､まあ年明け２連勝と言ってよかろう｡

だが…
よいことは続くものではない…
家に帰ってみると財布の中は｢大凶｣､
集中力を使い果たし頭の中は｢天中殺｣だ｡

ﾒﾓをつけようと思い彼女のﾒｰﾙ履歴を見るとすでに(退)のﾏｰｸ､
開けてみると｢強制退会｣､登録したその日に退会させられるところも業者さんの得意芸だ｡

起動してはたちまち頓挫する自作ｿﾌﾄ､これもなんだか業者さんに似ている｡
共通点は｢怪しい｣こと…

さて…

自作ｿﾌﾄくんよ､
少しは業者を見習って怪しいなら怪しいなりにﾔﾙことだけはﾔﾙようになってくれよ…