虚構を見抜く眼
最近ある日記で粉飾プロフの男性に日記で虚偽の中傷を受け困っているという話を読んだ。
私はその男性の日記はときどき読んでいたが直接やり取りしたことはなく実像はわからない。
が、私はその日記を読んだ時点から彼の言うことはかなり怪しいと感じていた。
彼は週に何度か同じテーマの日記を書いていた。
有名企業に勤めるかたわら就職支援セミナーの講師を務め、その中でやる気のある若者を発掘して自社に採用したいといつも考えているのだが、なかなかそんな若者が見つからないことを嘆きつつ、どこかにやる気のある若者はいないだろうか、で終わる。
うろ覚えなので多少の相違はあるだろうが毎回そのような趣旨の日記だった。
ぱっと読んだだけでは怪しいと感じられないかもしれない。
一見「ありそうなこと」だからだ。
ではどこが怪しかったのか。
何らかの目的がなければ同じ内容の日記を繰り返し書く必然性はない。
つまり彼の日記には何らかの目的、意図があったのだ。
加えて結語は誰かを勧誘したい意図が感じられる。
そして「やる気のある」若者を探しつつどんな人を探しているのか「具体的な記述」がない。
この具体的な記述というのが実は「虚構」を見抜く上で重要なことだ。
私は他業種の人が書いている内容の真偽は見当もつかないが、自分と同じ業種の人が書いている内容については大体見当がつく。
間違ったことを書けば同業者にはすぐにバレてしまうのだ。
したがって「なりすまし」で書いている場合には一般論しか書くことができないので具体的な内容は全く登場しない、
話に具体性があるかどうか、これが虚構を見抜く上で最も大切なポイントである。
営業職に適した人材を発掘したいならマーケティング、つまり顧客や市場の需要を考える分析力が要求される。
企画、開発には物事の本質を求める探究心が要求される。独創力、発想は本質への探究から生まれてくるものだからだ。
これらはいずれも一般論でしかないが、彼は繰り返し日記を書いているにもかかわらず「具体的にどんな人材が欲しいのか」については一度も触れられていない。
求人、人事を担当する人間が「具体的に」どのような適性をもった人を探しているかを考えないことなど常識的にありえない。
この時点で彼が本当に求人という仕事自体を知っているのかどうか決定的に疑ってよいと思う。
そして、日記のコメントを追跡するとコメントした女性の数人に対して公開伝言で「一度会ってお話してみませんか?」
就職を希望して授業料を支払いセミナーに参加する、少なくとも意欲だけは十分ある人の中にさえなかなか求める人材がいないと嘆くくせに、日記にコメントしてきただけの希望、意欲さえ不明の人と面談してみたいという。
私なら積極的志願者の中に人材が見つからない状況で消極的志願者、志願不明者に誘いをかけるのは徒労であると考える。
虚構を見抜くもう1つのポイントは自分がその人ならそんなことをするだろうか、相手の視点で考えることである。
年収1000万の人がポイントを節約したいために成功率のよくない伝言でお誘いをかけるものだろうか、
まじめな出会いを求める人が会った瞬間にわかるような粉飾プロフで自分を飾るものだろうか、
相手の視点で考えれば容易に正体がわかることも少なくない。
この「彼」はすでに退会しており、この日記を読んだだけでは相手は特定されないので個人への中傷ではない。
今回ますます情報量が多くなったワクワクで相手の虚構を見抜くにはどうすればよいか、その考えを書いてみた。
ご意見、反論をお待ちしております。
コメント
2012/02/20 22:36
6. >竜也さん
コメントありがとうございます。
たしかに情報を多く出せばボロも出やすくなる側面はありますね。
日記も複数を書いているうちにボロが出て来ることもよく見かけます。
私もダマしや虚飾自体を否定するつもりはありませんが、他者に実害を与えるような虚飾はいただけないと思います。
返コメ
2012/02/20 22:12
5.
情報量が多くなると、ますますウソがバレやすくなるかもしれないなと思います。麻雀でもある程度捨牌がないと、なにやってんのか、待ちがなんなのかわかりませんし
ダマシはあったほうが面白いと思いますが、他人を中傷するのはダメですね。
返コメ
2012/02/20 21:57
4. >スザクさん
こんばんは
それもその通りと思います。
この日記の題材とした「人材ネタ」はネタがバレたのかあるときを機会にぱたりと出なくなりましたが、
すぐにネタを変えて出直して来たようでそのあたりは愉快な反面教師とも言えますね。
道央圏に似たような人は他にも何人かいますが、実害のない愉快なだけの人であって欲しいものです。
返コメ
2012/02/20 21:51
3. >一堂くんさん
私もそれも読みました。
やはり具体的なことが全く書かれていない上に「熊でも相手にするか」のように本物の格闘技の限界を知っている人なら決して口に出さないような虚言をつい最近も書いていましたね。
極真空手の第一人者であり実際に武者修行で牛と対戦したことのある大山倍達でさえ「例え小型であれ犬のような肉食動物と対戦するのは自滅行為である」と自著の中で述懐していたのを思い出しました。
返コメ
2012/02/20 21:36
2. 見方によっては愉快な人とも言えます(笑)
返コメ
2012/02/20 21:30
1. その彼については「武道の心得」発言についても同様でしたね。
華々しく武勇伝は語るものの、その武道とやらが柔道なのか剣道なのか空手なのか、まったく具体的な記述が無い。
果ては「危険なのでスポーツ競技への出場も禁じられている」って、何だそりゃ、って感じでした。
まぁ、突っ込みどころ満載の「彼」でしたが、こういう男に引っ掛かっちゃいけないという、素晴らしい見本になった部分は評価してあげたいものです(笑)
返コメ