同窓会の夜
昨夜は久しぶりに高校時代の同窓会(同期会)に出席した。
私の地元は道東にあるのだが、全国に散った学友を1カ所に集めるなら札幌が好都合ということで今年の同期会は札幌で開催された。
同期生2百数十名のうち出席者は80数名、それでもこれだけ集まったのは過去最大、前回の参加者の約2倍である。
私の高校は田舎の進学校だったので東大、京大に進学した者、地元の大学や専門学校に進んだ者、高卒でそのまま就職した者まで進路は幅広い。
大部分の生徒は卒業して大学へ進んだが、その後の人生を経て現在は地元に戻っている者が2割、札幌周辺に3割、東京周辺に2割という分散になっていた。
会が始まるときに高校の卒業アルバムの写真をつけたネームプレートが参加者に配られ、写真の面影と記憶を頼りに会は始まった。
みな遠くおぼろげな記憶を頼りに思い出を探す。
高校時代パンチパーマにダボダボの学ランを着て粋がっていた奴が今では中学の教頭先生だ。
授業をサボるときにバレないようにと机を空き教室に隠していたサボり魔が今では銀行の幹部だ。
皆相応に年を取り、男の3割くらいは髪が残念なことになってしまっている。
生徒会で活躍し女子のファンが多かったイケメン秀才は頭頂部に白髪がまばらに残るのみ、
同じくバレンタインデーに10数個のチョコをもらっていたバスケ部のエースは潔くスキンヘッドにしていた。
一方でテニス部のキャプテンは髪もふさふさ、まだ30代の風貌だ。
同期会なので参加している者は全員同じ年のはずだが、傍から見れば絶対にそうは見えない。
30代でも通用しそうな男女が数名、一方で50代60代に見えそうなお方も混じっている。
この年齢になると実年齢と外見のギャップが大きくなる。
会が進み思い出話、近況報告が一巡すると話題は少しずつ参加できなかった仲間の噂話に流れる。
医者になり年収数千万のクリニックを開業した者、東京で会計事務所を開設しクライアントから引っ張りダコになっている者、
会社勤めでも部課長級になっている者が多いが、一方で不遇の人生を歩んでいた者も多かった。
私の大学時代まだ道内企業のトップレベルにあった「北海道拓殖銀行」に入行したものの、銀行の破綻によって職を失った者、
東京の商事会社に入社したもののストレスで体調を崩して退社、地元に戻り小さな企業に再就職した者、
起業したもののわずか半年で頓挫して行方知れずになった者もいた。
高2のとき一緒に授業を抜け出していたサボり仲間の1人が10年ほど前に鬼籍に入っていた。
彼は大学を出て地元に就職していたが心身ともに大変な仕事だったらしい。
ある年のクリスマスイブを家族で祝い翌クリスマスの朝、布団の中で亡くなっていたとのことだ。
同期でわかっている物故者は4名だが、これは私の年齢にしてはむしろ少ない。
消息不明になっている者の中にもおそらく亡くなられた人もいることだろう。
また大病を患い会に参加できなかった者も何人かいた。
学年1のパワーの持ち主と言われたラグビー部の主将は数年前に脳卒中を起こし今も闘病生活中だという。
高校に限らず同期会というものは不遇の人生を送っている者には敷居が高いものだ。
多くの同期の仲間がそれなりの地位、収入を得ているのに対して自分が見劣りする場合、参加すると惨めになると思えば出席したくないものだ。
だが、そんな事情などでこれまで同期会に全く顔を出していなかった仲間も今回は参加していた。
中には高校卒業以来の初参加も数名いた。
私の年齢は人生80年と考えれば人生の折り返し点はもう通過している。
65歳定年とすれば仕事ももう折り返し点を通過している。
競争社会に暮らす私たちは自分の人生、他人の人生にとかく勝者敗者の別をつけたがるものだが、収入や地位などの違いは人生の折り返し点を通過するともうさほど重要なことではなくなってくる。
元気で再会できること…
その大切さを思う同期生が今回の同期会の参加者を倍増させた。
次の同期会は5年後になるだろうか、10年後になるだろうか。
解散のとき皆の思いは1つだった。
「また元気で再会しようぜ」
コメント
2012/08/12 19:33
6. >スザクさん
こんばんは
夜の同窓会といえば…
「10年ぶりに会った彼女は中学時代とは別人のように大人になっていて…」
というイメージですね。
残念ながら私はそんな妖しく素敵な同窓会とは無縁でした
返コメ
2012/08/12 19:25
5. >一堂くんさん
こんばんは
私の地元もひどい田舎で狭い閉鎖社会なので、そこに戻ることは考えていませんが、一方で同窓会に出ると自分がしばらく忘れていた高校時代の自分を思い出すことができます。
自分の原点に立ち返る、といえば少し大げさですが自分のたどって来た足跡を振り返ることで明日への活力を得られることもあります。
機会があればブラリと顔を出してみるのもいいかもしれませんよ。
返コメ
2012/08/12 19:17
4. 夜の同窓会って言うと違う感じがしますね(笑)
返コメ
2012/08/12 19:14
3. >うるおさん
こんばんは
同窓会が定期的に開かれていると記憶が保持されるのですぐに昔に戻れていいですね。
約30年ぶりに会った旧友と話すと当時のことを思い出すまでにしばらく時間がかかります。
大学の同窓会は進路が似通っているので、さまざまな道に進んだ人が集まる中学高校の同窓会が一番感慨深いものですね。
返コメ
2012/08/12 18:42
2. 私は大学入学時に地元を離れて以来、同窓会なるものに出席したことがありません。
正直、地元の田舎根性が嫌いで、もう二度と戻りたくない思っていましたから。
彼らが今どうしているのか、生きているのか死んでいるのかもわかりませんが、気にしてこともありませんでした。
同窓会に出て旧交を温める。そんな感覚を持てるあなたが羨ましいです。
返コメ
2012/08/12 13:39
1. うるおの高校は4年おきに同窓会があるんですよ
タイトルや収入が違っても一瞬で高校時代に戻るのが良いですよね
うるおの次回の同窓会は来年の1月3日です(笑)
返コメ