バクダン低気圧ガール
の襲来
赤道付近の洋上に現れ勢力を拡大しながら温帯地域を襲撃する低気圧を熱帯低気圧という。
台風、ハリケーン、サイクロン、呼び方は違うが実態は同じ熱帯低気圧だ。
一方で台風でもないのにいきなり天気図の上に現れ、急激に勢力を拡大して台風並みの破壊力を発揮する低気圧を爆弾低気圧という。
先日登別~室蘭に大停電をもたらし新千歳空港を封鎖した犯人がこいつだ。
つまらない前置きはほどほどに…
先週末、我が家にオーストラリアから交換留学生がやって来た。
我が家としてはたとえ短期間とは言えホームステイを迎え入れるのは初めてのこと。
観光客レベルの英語しかできない私には不安が相半ばするところだが、彼女は日本が好きで日本語も勉強しているとのことだったので私たちは半ば楽しみに彼女の来訪を待っていた。
が…私たちが抱いていた期待感は彼女がやって来た瞬間に木っ端みじんに吹き飛ばされた。
彼女の好きな日本は「スッシー(寿司)」「キョート」、日本語も「コンバンハァ」のような挨拶ことばか「ダイジョーブ」「イーデスゥ」…
日本語を教えてあげようにも日本語を使っていると全く会話が成立しない。
意味が通じないと愛想笑いをするのは日本人の悪いクセとよく言われるが、彼女は意味が通じないと黙り込む。
これは愛想笑いに慣れた私たちにはなかなかの強敵である。
しかたなく少しずつ会話は英語になっていく。
本当は彼女のためには少しでも日本語を使うべきなのだろうが、英語で話せば彼女も参加し、日本語になると黙り込むのではどうにもならない。
かくして彼女が来て3日と経たずに我が家の公用語は英語にされてしまった。
私は受験英語は比較的得意な方だったが英会話は苦手である。
仕事や忘年会の後で知能指数が低下しているところで英会話などできるはずがない。
そこで会話は妻と娘に任せ私は仕事を口実に書斎に引きこもる戦術を取ることにした。
週末は娘が彼女を街などに連れ出してくれたのでなんとか難を免れていたが、彼女はもともと自分から話題を出す方ではない。
で、話題がなくなると彼女は黙り込む、しかたなく私も話題作りに動員されてしまった。
ありきたりな話題、好きな教科と嫌いな教科、彼女の好きな教科は歴史、嫌いな教科は数学だという。
なぜ球の体積は4/3π × 半径の3乗なのか、のように授業で理由を教えてもらえないのが嫌いになった理由だという。
球の体積を求めるには積分計算するなら簡単だが、積分を使わない体積の求め方を教えるのは日本語でも大変だ。
私は知能指数の低下した頭で図を書いて説明するのに1時間近くかかってしまった。
翌日は娘の機転でニンテンドーWiiをすることになり一件落着、そしてやっと昨日彼女は帰国の途についた。
娘の話だと彼女は学校でも全く同じ調子だったらしい。
普段は私以上に他人のことは我関せずのマイペース人間の娘が「こんなに神経がすり減ったのは初めて」と言ったほどだ。
意味のない愛想笑いというものは外国人には不可解なものなのだろうが、我々日本人にとっては本当にありがたいものだということがつくづく理解できた1週間だった。
コメント
2012/12/14 21:56
2. >サクさん
こんばんは
留学生は1人ではなく娘の高校の姉妹校から10数人が来日して分散ホームステイ、交代で来年娘が修学旅行でオーストラリアに短期ホームステイ、というシステムです。
ですから厳密には「交換留学ごっこ」と呼ぶのが適切ですね。
娘はそれなりにKARAOKE(カラオーキー)など楽しんでいたようです。
返コメ
2012/12/14 21:41
1. こんばんわ
どういう基準でU助さんのおうちが選ばれたんですか?
めちゃ大変そうだけど面白そうですねw
英会話は全くダメですが、ススキノなら大丈夫です。
返コメ