昔…といってもほんの10年ほど前のことだが…
どの街に行っても必ず駅の近くには写真フィルムの現像と印刷を取り扱う「写真屋さん」があったことは多くの人が記憶していることだろう。
札幌駅から大通まで駅前通りを歩くと1ブロックに1つか2つ写真屋があり、大通からススキノまでの全長400メートルほどの地下街ポールタウンには最盛期で5軒の写真取り扱い店が入居していた。
スーパーに行けば必ず「写真屋」のテナントがあり、少し大きなスーパーなら先に写真屋に立ち寄ってフィルムを出し買い物を終えた30分後にはもう写真ができあがっている、ごく当たり前の日常生活の1コマだった。
今はどうだろう。
駅前通の写真屋さんは大部分が閉店、ポールタウンに至ってはわずか1軒が残るのみだ。
スーパーのテナントもほとんどが撤退、サービスカウンターが残っていても即日仕上げに対応してくれる店は少数派だ。
日本有数の観光都市である札幌でこの状況である。
他の地域でどのような状況になっているかは想像に難くない。
理由は言うまでもなかろう。
デジカメ、カメラつき携帯の普及とともにフィルムで写真を撮る人が激減してしまった。
もともと街の写真屋さんはフィルムの現像と印刷が主な売り上げ源だったためフィルム需要が激減すれば商売にならない。
デジカメプリントの代替需要はあるが、そもそも人々は写真を印刷することが少なくなってしまった。
かくして採算が失われた写真屋さんは次々と閉店、あるいは業態転換してしまった。
需要が減れば供給も減る、これが市場原理であるがこの動きが急激であれば「恐慌」が生じる。
一般向けのデジタルカメラが世に出て来たのは今から15年ほど前のことであるが、それから10年ほどの間に市場を席巻、「フィルム写真」に関して言えば「市場」そのものが壊滅してしまったと言ってよい。
打撃を受けたのは写真屋だけではない。
75歳になる私の義父は今でもフィルムカメラしか使っていない。
最近まで家から徒歩10分の地元スーパーにフィルムを出していたが、今では5キロ離れた中心街までフィルムを出しに行かなければいけない。
市場が縮小してしまうと利用するユーザーも不便になってしまうのだ。
で、実はここからが本題なのであるが…
何かのきっかけで需要と供給のバランスが崩れるときに生じるのは「値崩れ」ばかりではない。
値崩れの向こうに「マーケットの危機」が見えるとき、ユーザーとしてはこれを喜んでばかりはいられない。
これがさっきの日記の続編であることは…実は内緒のつもりである
コメント
2013/01/20 22:41
4. >さとさん
こんばんは
私はもともと写真好きだったのですが、娘が生まれてからは妻も写真好きになり、アルバムに整理しきれないほど写真を撮って一時収集がつかなくなってしまいました。
そのため我が家は早々にデジカメ-PC保存に切り替え、今では昔のフィルム写真もスキャナーでPCに取り込んで一元保存になっています。
たしかに「アルバムを囲んで思い出話」というシーンがなくなったのはちょっと寂しい部分はありますね。
返コメ
2013/01/20 22:32
3. こんばんは U助さん(。・ω・)ノ゙
私の父は、私が生まれたのをきっかけに、カメラに凝りだしたそうです。
父も母も昔はマメにアルバムを作っていたのですが、デジタルカメラを使うようになってからはアルバム所かプリントもしません。なんだか寂しい(´;ω;`)
パソコン開けば見れますけれど。←
返コメ
2013/01/20 21:26
2. >うるおさん
確かに、震災を契機とした経済の停滞、鈍化はまだ深く残っていますね。
現在の札幌はススキノに90分1500円などというラブホもあるくらいなのでこれ以上の値下げは厳しいでしょう。
そういえば郊外を中心にこの3、4年で札幌のラブホは2~3割くらい減りました。
中心街でもオーナー交代が目立ち、厳しい経営がうかがわれます。
返コメ
2013/01/20 20:42
1. 市場のパイの縮小均衡はDPEに限らず
震災以降随所に見られるよね
単純な話としては日本の漁師さんの30%が震災で何らかの影響を受けていて
例えば漁師さん御用達の衣服とかのメーカーも倒産や業態変更しているのを
以前深夜番組で見たことがあります
経済のパイの縮小だけは絶対に避けなければならないと考えると
札幌のラブホ業界が値下げするなどの施策が必要ですね
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