デフレ化するセックス
最近読んだ本のタイトルである。
宝島新書、中村敦彦 著
一人暮らしする独身女性の3人に1人が貧困状態(年間の可処分所得112万円未満)にある現代の日本。
「性風俗」や「援助交際」は非正規雇用で低収入の女性たちの「副業」として一般化している。
女性の著しい供給過剰により風俗店では応募女性の7割が不採用、20~30代女性の半分は売春しても1万円以下
- 腹をくくってカラダを売る道を選んでも貧困からは抜け出せない -
これは背表紙の紹介文である。
本文を読むと今では「AV女優」は応募者のうち1割くらいしかなることができない高嶺の花の職業であるという。
しかも10倍の難関を乗り越えてAV女優になれても月数十万以上の高収入を得られるのは全体の1%にも満たず、AV女優の8割は1本3~5万のギャラで出演、出演依頼自体が少ないので到底それだけでは生活できない。
ソープやヘルスなどの風俗店に勤めようにも採用されるのは大衆店で応募者の1/3、高級店だと1/10程度、郊外のピンサロを含めても全体の約半数は希望しても採用されないという。
収入は店の繁盛ぶりに左右されるので一概には言えないが、競争で客単価が下がっているのでフルタイムで勤務しても店の給料だけで生活できない女性も多い。
風俗に採用されない女性、風俗だけでは生活をまかなえない女性がサイトなどの出会い系に流れてくるが、ここでもまた過当競争が待ち受けている…
私にはAV女優や風俗店の実情は想像するしかないが、出会いサイトの事情は理解できる。
本書ではAVと風俗店については女性、店とプロダクションの労使双者から取材しているのに対して出会い系では女の子の側しか取材していないことと、取材時期が現在より1~2年前のためだろうか、少なくとも現時点での出会い系の実情とは少し解離しているように感じられる。
だが、本書ではバブル期から現在までの社会、風俗双方のデフレ化の流れについて解説してあり、これは私の実体験に一致しており改めて納得した。
サイトのアダルト掲示板を見ているだけでは女性のアダルト事情の全貌を知ることはできない。
この本は一般の人が知ることのできないそんなAV、風俗事情を紹介しておりこれを読むと全体像が少し見えてくる。
もちろんこの手の本は読者が興味をもちそうなところをエキセントリックに取り上げていることが多いので全てを鵜呑みにするわけには行かないが、それを差し引いても読めば参考になる人は多いと思う。
サイトでアダルトな出会いを求める人にはおすすめの1冊だ。
コメント
2013/06/24 20:51
2. 確かに出会い系も下がってますね。
ゴム付きいちを、必死に中でもいいので、イチゴにして欲しいと言われますから。
風俗でも、定価一万円が二千円引きの八千円。考えて別な店行くわと言うと、お客様予算に合わせますよと、交渉してきます。五千円でもいいって、女の子に給料いったいいくら払うんだろ?
身体売っても生活出来ない、人類最古の商売すら成り立たない、平成デフレはアベノミクスで良くなるのでしょうか?
返コメ
2013/06/24 19:58
1. この日記を紹介解説として
帯に載せたいですね
「U氏語る」
購買欲がアップします。
昔は金がないなら風俗でとか
でしたが誰でも簡単には出来ない
時代なんですね
男性側としては喜ばしいこと?
でしょうねぇ・・・
返コメ