今までありがとう
夏の夕暮れ時
街外れの小さな公園
あなたと久しぶりのデート
童心に戻ってブランコで小さく揺らした
あなたが前なら
わたしは後ろ
互い違いに揺れながら
あなたは言った
「今までありがとう」
「えっ!!」
驚くわたしはブランコから降りた
「なんで…ナゼなの!?」
わたしの驚愕の質問にあなたは応えた
「ごめん!!他に好きな人ができた…」
あなたはブランコから降りて小さく呟く
無意識に平手打ち
あなたは頬を抑えて
「今までありがとう…今日でさよならしよう」
不思議と涙は出なかった
夏の夕暮れ
さよならしたあなたの背中が小さく遠退く…