武士道シックスティーン(誉田哲也)
40代後半  神奈川県
2012/01/26 15:57
武士道シックスティーン(誉田哲也)
>ハードカバー: 349ページ
出版社: 文藝春秋 (2007/07)

>出版社 / 著者からの内容紹介
「ようするにチャンバラダンスなんだよ、お前の剣道は」剣道エリート、剛の香織。「兵法がどうたらこうたら。時代錯誤もいいとこだっつーの」日舞から転身、柔の早苗。相反するふたりが出会った―。さあ、始めよう。わたしたちの戦いを。わたしたちの時代を。新進気鋭が放つ痛快・青春エンターテインメント、正面打ち一本。

>自身の読書時期
2012.1.4~2012.1.25

>自身の読書感想
感想を一言で述べるととても爽快な風を感じました。武蔵を崇拝し剣道で勝つためなら仇討ち憎しみ反感怒りなんでもいとわず背負うエリート剛の香織、相対する日舞から剣道へ転進した柔の剣道を楽しむ早苗。二人の出会いは中学の市大会から始まっていた。

高校へ入り偶然か運命のいたずらか香織と早苗は剣道名門校で同じ剣道部に所属する。中学のとき私を負かした憎き早苗と香織の本能はむき出しに。だがいつしか香織は勝つことだけに執着した自分に迷いが生じ剣道を諦め掛けてしまう。

警察官でもあり剣道指導者の父親の言葉、小さい頃から通った桐谷道場の師範の言葉、岡巧に負け剣道を辞めた兄の言葉によって香織の剣道は武士道へ覚醒する。だが香織の迷いのせいでインターハイ出場を失った高校剣道部にそう感嘆には戻れない。自分のせいで先輩の学生柔道生活を奪った代償は大きい。

早苗が私が勝つから中学のときに出場したあの大会にエントリー勝手にしたからね。と香織に剣道への道を作る。そして早苗は私が勝ったら高校の剣道部へ戻ることを約束させる。そして大会は終わり香織は高校の剣道部に戻る。

早苗と香織のコンビはインターハイ後に抜けた先輩等の穴を完全に埋めいい感じになっていた。1年生から2年生になり時代は香織と早苗の時代になったそのとき「私、九州へ転向するの」と早苗が唐突に部を去ってしまう。剣道も辞めて日舞教室を探すと告げて去った。

早苗が抜けた穴は部にとって大きく団体戦では勝てないものの個人戦で全国大会の切符を掴んだ香織。九州の高校全てに「西荻早苗」を探すが名前は無かった。あいつ剣道やめちまったのかと・・・

「香織ちゃんおひさ~」なぬ!なんでお前居る!エントリーに名前無かったではないか!ううん、あれ運営のミスプリなの。剣道強豪校を探して編入したから今は未だ試合に出られないけどね。剣道やめるわけないじゃ~ん。と香織は収集がつかめなかったが

早苗は父親の転勤で九州に引っ越すことが決まっていた半年前から引っ越す事実を隠し香織を部に復帰する為に尽力をつくしていた。別れもそっけなく剣道も辞め日舞をすると言い残すことで香織の覚醒した剣道を応援し連絡を絶つことで香織の意思を孤独の剛から変化をさせる役目をしていた。

それを知った香織はずるいぞおまえと思いながら目を赤く腫らせ涙を溜める。こいつ全部私のために全てえんしゅつしやがってたのか。僕はこの辺りを読んで熱いものを感じ涙腺が緩みました。

私いい感じなの。2年になって上にも勝てるし下もそんなに凄いのはいないから団体戦のメンバーに絶対なるから香織ちゃんとインハイで対戦しよう!絶対に一緒に剣道しようね!シックスティーンの爽やかな剣道少女たちの風が心のなかで楽しく踊りました。

感想というよりはあらすじになってしまいました・・・笑
何度読んでも飽きが来ない作品に出逢えましたね(^^)
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