ガール・ミーツ・ガール
40代後半  神奈川県
2012/03/14 16:52
ガール・ミーツ・ガール
・著者:誉田哲也

・単行本:375ページ

・出版社:光文社文庫 (2011/12)

・読書開始日:2012/03/3

・読了日:2012/3/13

・定価:¥629

『出版社/著者からの内容紹介』
柏木夏美は、デビュー間近の事務所期待のミュージシャン。けれども、ビジネスモードな大人たちとは噛み合わないことばかり。マネージャーの宮原祐司も、気分屋で頑固な夏美に振り回されっぱなしだ。そんなとき、二世タレントのお嬢様アーティストとのコラボレーションの話が舞い込む。性格も音楽性も天と地ほど違う異色コンビの命運は? 痛快で熱い青春小説。

『感想』
夏美が若く(19歳)て美人なのもあるけど、可愛くて爽やかで正直で、前編の「疾風ガール(本年2月読了)」を読んで夏美大好き!絶対後編のガール読みたいの高いテンションだったので予想通りにハマりました。誉田さんの描く女性は同姓の読者からもファンが多いけどわかりますね。この作品は武士道シックスティーンで感じた若さ溢れる爽やかさを感じました。

自分を捨てた借金まみれの父親に13年ぶりに遭遇した割にはそこから一攫千金でお金持ちに変化するのはちょっと強引さを感じたけど、ギャンブルの世界なのでそれはそれでありかなと(笑)

疾風は薫の自殺が舞台だったに対し後編のガールは音楽が舞台なので別物としてガール読むのはいいかも知れません。音楽の捉え方が自身とは違う物の音階や和音、楽器のうんちくなんかも誉田さん結構勉強してるので音楽玄人でも馴染めるんじゃないかな。

打ち込みの音楽ならヤラナイ方が良い、自分でメンバー探すからBANDじゃなきゃ意味が無いと言い切った夏美。伝説のピアニストのガクさん、人気ドラマーのゴンタさん、紆余曲折して最後は夏美の魅力に惹かれてBAND結成されるハッピーエンドだったけど、簡単にはYESと言わない二人だったので終章の二人の登場にはぞくぞくわくわくしましたね。あまり書くとネタばれになるにでさけますが、ガクさん、ゴンタさん、そして元ペルソナのジンさすがの結成でした(笑)

挨拶、返事、お客さんへ、夏美が普段するあの『ピッ』の敬礼。もし目の前で見ることが出来たら間違いなくきゅんとするだろうな、そして夏美と良い物を作る仕事をしたいと思えるはず。その敬礼のトレードマークも、最近では夏美よりもルイが敬礼することが多くなっている。この娘等の絆は堅いね、ガール・ミーツ・ガールは爽やかで魅力溢れる作品でした。

10年前なら柴咲コウが演じられそうな夏美だけど19歳なのでそれは無理。誰か他に夏美を演じて欲しい役者さんいるかなと昨日夜勤しながら思いにふけったけど見付からず。なので実写化はなしの方向でよろしく『ピッ!』
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